2025.08.22
大腸CT検査(computed tomography colonography:CTC)は、炭酸ガス送気により大腸を拡張し、CT画像を撮影・解析することで腸管内病変を検出する検査の総称である1)。
CTCの特徴として、腸管内を完全に洗浄する必要がないため、前処置において必要とされる腸管洗浄剤や下剤の服用量が少ないことが挙げられる2~4)。
一方で、腸管内に残液や残渣が残存することで病変との識別が困難になる場合があり、これを補うために硫酸バリウムなどの経口造影剤を用いて残渣を標識するfecal taggingが用いられる5、6)。
さらに、fecal taggingされた残渣を電子的に除去する画像処理であるelectronic cleansing(EC)を用いることで、残渣に埋没した病変も三次元画像上で評価することが可能となる7、8)。
しかし、ECは造影剤量や服薬したタイミングの影響を受けるため、診断に十分な処理が行えるとは限らない9)。そこでわれわれは、dual energy CTから得られる物質密度画像(material density image:MDI)を用いることで、ECと同様の画像処理を行う手法を考案した。
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