Dual Energy CTを用いた脊椎圧迫骨折の治癒過程に関して、Material Density解析を使用し、Water(Calcium)、Water(HAP*) の2種類の組み合わせの水密度値を利用することで、椎体内の状態を推測する方法を提唱した(*ハイドロキシアパタイト)。
この手法ではBMS(Bone Marrow Screen)値という、われわれが第80回日本放射線技術学会総会学術大会の発表内で提唱した値を用いて評価を行う。簡単にBMS値とは、「水密度解析を用いて正常時の椎体と比べたときの信号値差を数値化した値」である。
次に椎体内部におけるWater(Calcium)とWater(HAP)の特徴について、前者は浮腫性変化に伴う水成分の密度値を検出するが、仮想的に計算する上で抑制されなかった「骨基質」の密度値も水密度値として計上される。後者は骨基質の成分が比較的HAPに近いこともあり、浮腫性変化に伴う水成分の密度値が主体となる(図1)。
図1:椎体内におけるBMS値でみる水密度値の特徴
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