2025.08.22
Dual Energy CT(DECT)によるVirtual Non-Calcium(VNCa)画像は、骨構造の影響を受けずに造影剤分布を可視化でき、骨転移の診断精度向上が期待できる。特に治療後の活動性評価や病的骨折の鑑別において、新たな可能性を示している。本稿では、当院での自験症例をもとに、VNCa画像の臨床的有用性を報告する。
骨転移の診断および治療マネジメントにおいて、画像診断の精度向上は重要課題である。従来よりCT、MRI、PET/CTが使用されてきたが、それぞれに利点と限界がある。CTは全身検索に優れる一方で、骨構造の影響により腫瘍性変化の評価が困難であった。
この課題に対し、DECTを用いたVNCa画像が登場した。骨成分を除外することで骨髄内の病変や造影剤分布をCTでも評価可能となり、骨転移検出への応用が進んでいる。
当院では、VNCa画像を造影CT検査に活用し、骨転移の「活動性」評価に取り組んでいる。本稿では、DE-1グランプリで報告した「Iodine-HAP画像」を活用した症例を紹介する。
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