骨シンチグラフィは、悪性腫瘍における骨転移の全身評価において非常に有用な検査法である。
骨転移は男性では前立腺癌、女性では乳癌が多く、この2つの疾患で年間40万件の骨転移検査のうちの 約6 割を占めており、骨シンチグラフィは全身骨のスクリーニングにおいて重要な役割を担っている1)。
一方で、骨シンチグラフィ骨転移の画像診断は従来、読影者の視覚的評価が主体であり客観性に欠ける部分が多く見られた2)。
その理由はいくつかあるが、表示濃度の違い、定量的な指標がなかったことなどが要因として挙げられる。
また、炎症性病変などにも放射性医薬品の高集積があるなど、悪性腫瘍とその他集積の判別が難しいこともあり、読影者の経験による診断能の違いも客観性を担保することが難しい要因として挙げられていた。
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