医療においてもAIは日々存在感を増している。小誌8月号「医療 AI最新動向」をご覧いただくと、その動きの速さに驚かれるだろう。厚生労働省は5月に「AI活用に向けた工程表」を発表したが、AIへの期待はすこぶる高い。
社会が大きく変わる今、AIのこれからを予測し、医療の在り方を考えることは重要なことだと考えた。その道先案内をエルピクセル・島原社長にお願いした。4回の対談から、医療 AIの今とこれからを考えていただける契機となれば幸いである。
道先案内人
エルピクセル株式会社 代表取締役 島原佑基
同社は、ライフサイエンス領域の画像解析に強みを持つ東大大学院研究室メンバーが立ち上げたベンチャー企業である。医療・製薬・農業などのライフサイエンス領域に対しての画像解析技術とりわけ人工知能技術を応用して、高精度のソフトウェアを開発している。
昨年10月に発売したEIRL Brain Aneurysm(販売名:医用画像解析ソフトウェア EIRL aneurysm、医療機器承認番号:30100 BZX00142000)は、DeepLearningを活用して脳動脈瘤の疑いがある部分を検出するもので、脳 MRI分野のプログラム医療機器として日本国内で初めて薬事承認を得た。国家プロジェクトにも複数参画し、その技術力はさらに磨きをかけている。
今回の対談のお相手
株式会社エムネス 取締役副会長ファウンダー 北村直幸
広島大学医学部卒。放射線診断専門医。遠隔画像診断サービスを行うため、2000年に同社を設立した。
医療支援クラウドサービス「LOOKREC」をはじめ、多様な事業を展開している。2015年には、画像診断専門の「霞クリニック」も広島市に開院。近隣の病院・診療所と連携して検査・診断を行っている。
「EIRL aneurysm」の開発パートナーであり、教師データとなる症例を提供するとともに、さまざまな助言を行ってきたアドバイザーでもある。
この記事は会員限定記事です。
新規会員登録・コンテンツの閲覧は無料です
会員の方はこちら
会員ではない方はこちら
2021.01.01
2021.01.01
2021.01.01
2020.12.01
2020.12.01