心臓CTで得られる多時相データは形態と機能を同時に評価できる一方、解析の煩雑さが日常運用の障壁となる。
PhyZio/dynamics 2.0を用いることで、心周期を分割して再構成した多時相データに対し、補間倍率(×1~×10)を選択して任意の時相数へ短時間で補間し、2D/4Dモーション指標を迅速に算出することが可能である。
本稿では、当院におけるPhyZio/dynamics 2.0の運用方法を整理し、臨床フローへの組み込みを報告するとともに、その臨床的価値を示す。
循環器診療では、冠動脈狭窄や形態異常を同定するだけでなく、心機能や左室壁運動を踏まえて病態を理解し、診断、治療適応、予後評価へつなげることが求められる。近年、CT装置の高性能化により再現性の高い心臓の時相データを取得できるようになった。
一方で、取得した情報を臨床利用に耐える形で再現性高く、かつ効率的に定量化・可視化することが課題となっている。とりわけ、解析手順の複雑さ、操作者依存性、画像作成に要する時間は、動態解析を日常業務として診療に定着させる上での障壁となり得る。
ザイオソフト株式会社が提供するPhyZio/dynamics 2.0と、Ziostation REVORAS(以下、REVORAS)に搭載されるモーション解析は、循環器領域の動態情報を臨床で扱いやすい指標へ整理し、診療フローに組み込みやすい形で提示することを志向した画像解析ツールである。
本稿では「日常診療に落とし込む」ことを主眼に、当院での運用を整理し、実運用で得られた工夫点と注意点を提示するとともに、今後の臨床活用の展望について考察する。
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