メニュー閉じる

2025.06.27

当院におけるトモシンセシスの導入と整形外科領域での有用性― Astorex i9を用いた24症例の使用経験から―

  1. トモシンセシス
  2. 仮骨形成
  3. 低被ばく
  4. 整形外科
  5. 骨折評価
著 者
大澤 洋(津軽保健生活協同組合 健生病院 放射線科技師長)

 

整形外科領域における骨折や術後経過の観察では、単純X線撮影の簡便性とCTの精度との間にギャップが存在する。トモシンセシスは、低被ばくかつ高精細な断層画像を迅速に提供可能な技術であり、特に仮骨形成や金属インプラント周囲の評価に有効とされる。

当院では、トモシンセシス機能を搭載したキヤノンメディカルシステムズ社製Astorex i9を用い、整形外科領域で撮影した症例をもとに有用性を検討した。

その結果、仮骨形成や骨融合状態など、従来の単純X線撮影では確認が困難であった微細構造の描出が可能であり、診療現場での即時的な判断に有用な画像情報が提供できた。

 

背景

整形外科領域における骨折や術後の経過観察では、骨癒合の進行やインプラント周囲の状態を的確に把握することが診療上重要である。

これまで一般的に用いられてきた単純X線撮影は、低被ばく・簡便という利点を持つ一方で、骨構造の重なりにより骨折線や仮骨形成の描出に限界がある。

この記事は会員限定記事です。

新規会員登録・コンテンツの閲覧は無料です

  • 会員の方はこちら

  • 会員ではない方はこちら

TOP

「映像情報Medical」サイトへのアクセスありがとうございます。

本サイトは、国内の医療関係者(医師、技師、看護師等)を対象に、
様々な情報を提供させていただくことを目的としております。

新規会員登録・コンテンツの閲覧は無料です

一般の方や、国外の医療関係者に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

あなたは医療関係者ですか?

映像情報Medicalのご利用にあたってをご確認の上、対象の職種をクリックしてください。
 
医療関係者でない場合は、会社概要ページへお進みください。