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2025.02.28

smart ORにおける脳神経外科手術のための複合3D画像

  1. augmented reality
  2. micro-neurosurgery
  3. multiple hybrid operating room
  4. three dimensional composite imaging
著者
中山若樹(札幌柏葉会病院 副院長・高度脳血管病センター長)

 

札幌柏葉会病院は2024年12月に開院。50年の長きにわたり札幌の急性期診療を行ってきた柏葉脳神経外科病院を引き継ぎ、札幌リードタウン平岩ベースに最先端医療機器・設備を備えて、より精度の高い診断と治療を追及している。

脳神経外科手術を目的とする術前の複合的3次元画像は格段に進歩している。これは単にCTやMRIの機器や画像処理ソフトウェアの進歩だけでなく、これを扱う技師の解剖や手術に関する知識に負うところが大きい。

この画像は術前のシミュレーションだけでなく、手術顕微鏡と有機的に繋がることで顕微鏡下視野に3D像で投影される拡張現実(augumented reality; AR)によりナビゲーションとしても機能する。

さらに、複数の手術室と複数の画像診断装置とで構成される複合的ハイブリッド手術室smart OR(seamless multi-access reliable operating system)での術中画像診断により、いっそう正確な手術支援を実現できるようになった。

 

はじめに

脳は、脳実質のみならず、神経伝達路・脳神経・動脈・静脈・脳溝/脳裂・頭蓋底骨の突起や孔など多数の要素が絡み合う複雑な構造をしている。

その中に存在する病変に対して外科的手術を行う際には、それらの正常な構造そして正常神経機能を温存しつつ、安全な作業を遂行しなければならず、そのためには術前からの精細な画像による評価やシミュレーションが必要不可欠である。

近年では単に物体としての構造表現だけでなく、神経の機能をも画像に表現することが可能となっているが、これを実際の手術にいかに正確に反映するかはまた別の課題になる。

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