画像検査では患者が動いてしまうと、画質に悪影響を及ぼし、診断の妨げになるため、われわれ画像検査に携わる診療放射線技師は日々注意を払っている。小児領域ではなおさらであり、成人のようにはいかない。
体動による再撮影は、被ばくの増大や検査スループットの低下につながる。鎮静剤を使用することも選択肢のひとつだが、小児患者の身体的負担や保護者の精神的負担を考えると、極力避けたい。
小児画像検査では、小児自身の検査対処能力を引きだす事前準備「Psychological preparation(以下、プレパレーション)1)」(幼児期:3歳以上が対象)と「体動きを防ぐ撮影固定具」、「子どもの注意を引く(検査中、他のことに気をそらす)補助具」が重要になってくる。
これらの手段・手法を取り入れることで、患者・保護者の負担軽減、画質の向上、また検査効率の増大が見込める。撮影時の固定具・補助具は小児画像検査において、欠かせないアイテムである。
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