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猪又孝元 (新潟大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科学) |
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真鍋徳子 (自治医科大学総合医学第一講座 放射線科・自治医科大学附属さいたま医療センター) |
従来、心臓MRI検査(Cardiovascular MRI:CMR)データから機能評価や形態評価が行われていたが、心筋mappingにより心筋の性状評価も可能となった。本講演では、CMRの心筋症および心筋炎の実臨床での利用について紹介する。
2023年のESCガイドライン1)では、MR遅延造影が初回評価としてClassⅠで推奨されている。日本循環器学会ガイドラインでも、心サルコイドーシス、心筋症、心アミロイドーシス、心筋炎に対するCMRの推奨class分類はⅠである2-5)。
肥大型心筋症(HCM)では遅延造影パターンにより他の心筋症との鑑別が可能で、遅延造影の有無・広がりの程度が予後と相関することが記載されている3)。
心アミロイドーシスにおいては、2020年のガイドラインでは遅延造影に加え、T1 mappingもClassⅠ推奨とされている。T2 mappingおよび心筋ストレイン評価もclass IIaではあるが記載があり、ESCガイドラインでも遅延造影に加え、心筋細胞外液分画(ECV)およびストレイン評価に対して言及している。
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