深夜の総合病院。ひと気のない放射線科に1人のハッカーが侵入し、PACSにウイルスを忍び込ませた。ウイルスは瞬く間にサーバ内の画像に感染。画像からがん病巣を消し去り、逆に、正常な画像に架空のがん病巣を描き加える。後日、医師はハッキングに気づかず、がん病巣が消された画像を見て、いつものように所見を書く。
「異常ありません」
まるでハリウッドのサスペンス映画のようだが、これは娯楽作品ではない。イスラエルのサイバーセキュリティ研究者による、実証実験のドキュメント映像である 1) 。
肺がんCT検査を対象にした彼らの実験によると、医師は改ざんをほとんど見抜けなかった。架空の病巣を見て、がんだと「誤診」した症例は、実に99パーセントに上ったという 2) 。
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