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2024.03.15

左室のoozing ruptureにspectral解析が有用であった症例

  1. Aquilion
  2. CT
  3. Dual energy CT(DECT)
  4. 心臓CT(冠動脈造影CT)
著 者
西川秀仁(自治医科大学附属さいたま医療センター 中央放射線部)
真鍋徳子(自治医科大学附属さいたま医療センター 放射線科)

 

血性心囊液貯留で心破裂疑いに対して冠動脈 CTを施行。責任血管同定と左室心筋の破裂の有無を診断する目的に、通常の120kVによる冠動脈CTAとDual Energyによる心筋遅延造影を撮影した。

結果として、左冠動脈回旋枝の完全閉塞により左室側壁の貫壁性梗塞があり、Spectral解析により心囊液内に造影剤の少量漏出を認め、oozing ruptureと診断された。少量出血の検出にspectral curveで評価することで、造影剤の存在を証明することができ、有用であった。

はじめに

近年、Dual Energy CT(DECT)が普及し、臨床応用によりさまざまな有用性が報告されている。

キヤノンメディカルシステムズ社製「Aquilion ONE」において、Rapid kV Switching方式を採用したDECTが撮影可能となり、ディープラーニングを応用した再構成法を組み合わせたことによって、大幅な画像ノイズ低減や自動電流変調(automatic exposure control:AEC)を適用することができる。

また、1回転で160 mmの幅をDual Energyで撮影することができ、心電図同期撮影にも対応している。

当院においても「Aquilion ONE / PRISM Edition」が導入され、心臓 CTへの応用として心筋遅延造影(Late Iodine Enhancement:LIE)をDECTで撮影している。今回、われわれは心破裂疑いに対し、DECTが有用であった症例を経験したので報告する。

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