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2023.11.24

MRIを用いたCT-like imageによる整形外科術前シミュレーション用VR画像の活用

  1. FRACTURE
  2. MRI
著者
村山大知 (東千葉メディカルセンター 放射線部)

施設情報

東千葉メディカルセンターは平成26年4月に開院された救急医療・急性期医療を中心とした地域の中核病院である。本院は、年間3,000名の救急車搬送患者を受け入れ、ドクターヘリ搬送患者も積極的に収容している。

 

はじめに

現在、三次元的な骨および骨構造の画像評価にはcomputed tomography(CT)が主に使用されている。しかし、CTは高速撮影や空間分解能に優れるという利点がある一方で、軟部組織コントラストが低く、被ばくを伴うという欠点がある。

CT検査によるがん発生率の増加も懸念されており、CTに変わる非侵襲的な検査方法が求められている 1) 。Magnetic resonance imaging(MRI)は、被ばくを伴わずに検査可能なモダリティの1つである。

従来のMRIでは、皮質骨や海綿骨はプロトン密度が低いこと、T2およびT2 *値が非常に短いことから直接的な骨の描出は困難であった。

近年、TEを数十μsまで短くしたultra short-TE(UTE)やzero TE(ZTE)という撮像法が開発され、T2およびT2 *値の短い組織の描出が可能となった 2)

UTEは頸椎の異常骨化病変に対してCTと同等の臨床情報を提供することができると報告されており、骨および骨構造の画像評価への臨床的有用性が証明されている 3) 。しかし、UTEやZTEは、使用できる装置や撮像範囲に制約があり撮像時間が長くなってしまうという欠点がある。

一方、別のアプローチとして3Dグラディエントエコー法をベースとした骨と周辺組織が高コントラストになる撮像法が開発され、現在はFast field echo resembling a CT us-ing restricted echo spacing(FRACTURE)という名称で臨床に普及している 4)

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