2022.05.25
2022国際医用画像総合展(ITEM2022)がJRCの一環として4月15日~17日までパシフィコ横浜とITEM2022-Webにて開催された。新型コロナウイルスの収束もみえつつあり、一部例年の賑わいも感じられた。
今年の心臓CTにおけるトピックとして3月に安定冠動脈疾患の診断と治療~JCSガイドラインフォーカスアップデート版が発表されたことが挙げられる。
本ガイドラインでは、検査前確率が中等度以上に心臓CTを施行することが推奨クラスI、エビデンスレベルA、また検査選択に各施設における状況が考慮され、心臓CTのみ施行可能な施設においては検査前確率と臨床的尤度が中等度から高度において適用となり、その範囲が広まったと解釈できる。
一方で、「画質が不良であることが予想される時には避けるべきである」との注意点が追記され、心臓CTの施行には「画質の担保」が必要となることが明示された。
そのような状況の中、開催されたITEM2022では、心臓CTにおける「画質の担保」に関連する多くの新しい技術が展示されていた。本稿ではITEM2022の各CT装置メーカにおける心臓CTを中心とした最新情報を紹介する。
ITEM2022の参加者の多くが注目していたのがシーメンスのPhoton Counting CT(PCCT)であるNAEOTOM Alpha(ネオトム アルファ)ではないだろうか(図1)。
図1:NAEOTOM Alpha
今年1月に医療機器製造販売認証され、本邦においては初のお披露目となった。北米放射線学会(RSNA)では装置の展示に留まらず、多くの臨床報告がされており、臨床的有用性には大きな期待が感じられた。
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