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2022.05.13

【座談会・中編】“包括的心臓CT”を考える―AMPLIFiED導入と包括的心臓CTの臨床的有用性―

  1. AMPLIFiED Study
  2. Aquilion
  3. CT Perfusion
  4. SOMATOM
  5. ダイナミック心筋血流CT
  6. 包括的心臓CT
  7. 心臓CT(冠動脈CT)
  8. 虚血性心疾患
出席者
北川 覚也(三重大学大学院医学系研究科 先進画像診断学講座)
城戸 輝仁(愛媛大学大学院医学系研究科 放射線医学講座)
栗田 泰郎(三重大学医学部附属病院 循環器内科)
小野寺 崇(東北大学病院 放射線部)

 

AMPLIFiEDを計画するに至る経緯と東北大での導入の経験

北川: 三重大学では2012 年からシーメンス社の2管球装置を使ってDynamic Perfusion を始め、好感触を得ましたので、他の施設でもちゃんと実施でき、いい診断能も出ることを示してこの検査を広めていきたいという思いがありました。

そこで2015年に、国内の6施設(東北大学、神戸大学、済生会松山病院、高崎総合医療センター、鹿児島医療センター、三重大学)と中国のPUMC(Peking Union Medical College)にも入ってもらって、多施設研究を開始しました。小野寺先生に、当時のことを思い出していただいて、お話を伺いたいと思います。

小野寺: AMPLIFiEDが始まる1年ぐらい前に、「SOMATOM Definition Flash」と320列CTの「Aquilion ONE」が同時に当院に入り、心臓 CTにどちらが優位なのかと考えながらやり始めていました。

大田英揮先生から、AMPLIFiEDという取り組みがあると、撮影室に技師と放射線部の看護師が集められて話を伺いましたが、スライドを見てみんなびっくりしました。

造影ルートの他に、ATPを負荷するラインがあり、患者さんのお腹の上にアブチェスが ―額のところに鏡があってアブチェスを見ながら呼吸を合わせて、本当にこんなことができるのかと思いました。 また、被ばく線量が気になりました。

今でも日本の冠動脈CTの診断参考レベルの値は非常に高いのですが、冠動脈CTを撮るだけでも高いのに、加えてPerfusionあり、遅延造影ありと、当時はかなり懐疑的なところがありました。

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