近年における血管撮影装置の進歩は、よりフレキシブルな脳血管内治療を実用化するうえで重要な役割を演じている。 当院で使用しているGE HealthCare社の血管撮影装置「Innova IGS 630」は30 cm正方形のFPDをBi-Planeシステムであり、心臓や腹部領域にも使用可能な汎用機となっている。
しかしながらその最大の特徴である付属のWork Station(WS)・Advantage Workstation (AW)の高い利便性は、特に頭部領域の治療で大きな力を発揮する。またHybrid ORで稼働するSIEMENS Healthineers社「Artis Zeego」を用いた頭部手術では、術中透視や撮影に加えCone-Beam CT(CBCT)も活用可能である。
今回、脳動静脈奇形(Arterio-Venous Malformation: AVM)における血管塞栓術および開頭手術において、血管撮影装置を用いて治療支援を行った。血管塞栓術では、GE Healthcare社独自のアプリケーションであるEmbo ASSIST(EA)によるFeeder検索の手助けを行った。
またAWを用いたMRI画像とCone-Beam CT画像の位置合わせ(Registration)と重ね合わせ(Fusion)を活用し、開頭術のための術中支援画像を作成した。さらに開頭術術中では術中に撮影したCBCTにより摘出の可否を観察した。下記に詳細を記すのでご一読願いたい。
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