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2024.02.09

256列CTとSnapShot Freeze2.0を併用した心房細動患者の冠動脈撮影方法

  1. CT
  2. DICOMデータ有り
  3. Revolution
  4. SnapShot Freeze(SSF)
  5. 心房細動

ご紹介頂く先生

工藤 環
北海道循環器病院 診療技術部 診療放射線科

 

医療機器情報

CT
Revolution CT(GEヘルスケア・ジャパン株式会社)
ワークステーション
Advantage Workstation Ver4.7(GEヘルスケア・ジャパン株式会社)

 

技術解説

冠動脈の静止画像が得られる心位相は、洞調律の場合は撮影時の心拍によって左心室の拡張中期(緩速流入期)または収縮末期となる場合がある。一方、心房細動(以下AF)の場合は、心電図のR-R間隔が不規則になり、撮影時の心拍数を予想するのは不可能である。

helical撮影を行う場合は、retrospective gating(心電図同時記録撮影法)でscan pitchを最低にして、どのような心電図editにも対応できるよう撮影している施設が多いと思われる。

16cmのaxial scanの場合は、複数心拍を撮影した中から静止心位相を探す方法が多いと思われる。この撮影法の問題点は、被ばく線量が増大し、診断参考レベル2020のDLP=1300mGy・cmを超える可能性があることである。

GEヘルスケア社には冠動脈のmotion artifactを抑制し、静止心位相を生成するSnapShot Freeze(SSF)があり、2021年からは心臓全体をターゲットとしたmotion artifactを抑制する2世代目のSSF2.0が登場した。

これはGE社製のCT装置で撮影された心臓の画像データから、指定した心位相画像と、その±64msecの心位相画像の合計3シリーズをAdvantage Workstation Ver4.7に送信して、7分程度で生成される。経験上SSF2.0は1世代目と比較し、精度は上がったと体感しているし、その有用性の報告もある。

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