胆嚢は肝臓の下面に付着する臓器で、卵円形ないし洋梨状を呈する臓器であり超音波検査(ultrasound:US)では比較的同定しやすい臓器である。
USでは胆嚢は胆汁が貯留していると内部が無エコーに描出されるため、隆起性病変や壁肥厚、石灰化を描出しやすい一方で、多重反射やプローブの厚みによるアーチファクト、サイドローブといったアーチファクトの影響も受けやすく、観察には工夫が必要である。
今回は体位変換、拡大、高周波プローブを用いた胆嚢の観察について解説する。
通常胆嚢は、背臥位の右肋間走査では肋骨の深部に存在するため、1回の走査で全体像の観察は困難であるが、左側臥位では肝臓と一緒に左側(重力方向)へ移動するため、肋骨を避けた観察が可能になる。そのため、1回の走査で胆嚢全体を観察可能となることから、左側臥位での胆嚢の観察は、スクリーニングでは必須と考えている。
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