骨転移のなかでも、脊椎への転移は最も頻度が高い。脊椎は負荷のかかる骨であり、圧迫骨折を起こしやすい。
CTは骨石灰化を高感度に検出できるため、骨破壊を伴う骨転移の診断に優れているが、骨破壊を伴わない骨転移は診断が難しく、見過ごしやすいという問題点があった。
Dual Energy CTを用いた物質弁別画像の骨内部の形態評価が行える特性を利用することで、従来単純CTで評価していた皮質骨の融解・骨折情報と、Virtual non Calcium Image(VNCa)画像での形態評価を一度のCT検査で同時に行えることは患者の負担軽減に繋がり、全身のスクリーニング検査への運用も期待できる。
さらに非造影の検査でできるため、造影剤アレルギーの問題、MRI禁忌や閉所恐怖症患者に対しても有用性は高い。また、定量評価も可能なため視覚評価による読影者間のばらつきや見過ごしも軽減できる。
VNCa画像はDual Energy撮影が可能な装置であれば作成することができるため、各メーカ装置で脊椎転移を描出することができる。
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