骨生検は原発性骨腫瘍の組織診や転移性骨腫瘍の診断、骨腫瘍と感染の鑑別等を行うことを目的としており、CTガイド下で行うことでより安全に施行可能である。
また、骨生検の組織診断には、細胞密度が高い検体を確実に採取することが重要であり、Kaichiらの報告では、悪性度の高い脳腫瘍(glioma)では腫瘍細胞密度が高く、電子密度も高くなることが報告されている。
このことから、CTガイド下のリファレンス画像としてSpectral Scanの電子密度画像を用いることで、細胞密度の高い検体を採取することが可能になるのではないかと考えた。
まず、正常骨髄と転移性骨腫瘍を有する症例にて電子密度に違いが生じるかを検討した。対象は脊椎圧迫骨折が疑われ、Spectral Scanが実施された患者とし、左右の腸骨と仙骨にROIを設定し、電子密度値の測定を行った(図1)。正常骨髄においては、腸骨、仙骨ともに左右の電子密度値に有意差は認められなかった(図2)。
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2025.08.22
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