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2022.06.10

心臓MRI検査におけるMotion Correctionの活用法

  1. DICOMデータ有り
  2. Magnetom
  3. 心不全
  4. 心臓MRI(CMR)

ご紹介頂く先生

寳谷 俊洋
兵庫県立はりま総合医療センター 放射線部

医療機器情報

MRI
MAGNETOM Vida(シーメンスヘルスケア株式会社)

技術解説

心臓MRI検査は、心臓の形態や心機能、遅延造影による心筋線維化や心筋バイアビリティ評価などの定性的な心筋性状評価のみならず、parametrical mappingによる心筋組織性状の定量評価が可能で、一度の検査で多くの情報を得ることができる。

一方、患者ごとの心臓 の形態に応じた基準断面の設定や、心拍数、呼吸状態など被検者に左右される因子も多く、画質の一定水準の担保が困難で当センターにおいても評価不能例に遭遇することがある。

MAGNETOM Vida(以下Vida)では、Motion Correction(以下 MoCo)という非剛体レジストレーションを用いた体動補正技術が搭載されており、T1mappingにおけるInversion Time(以下TI)間の心筋の位置ズレ補正効果や、呼吸同期を使用せず、複数回の自由呼吸下のPhase Sensitive Inversion Recovery法(以下PSIR-MoCo)など、さまざまな有効活用が期待できる。

さらに、撮像後に処理画像が自動作成されることで、ワークフローへの影響が少ないのも大きな特徴である。

T1mappingにおけるMoCoの有効性

Vidaでは、MOLLI法によるT1mapping撮像を採用しており、複数回のIRパルス印加によりInversion Time(以下TI)が異なる複数画像の撮像から、心筋T1値を算出している。この撮像でTI間の画像の位置ズレは定量解析における問題点となり、心筋定量評価に影響を及ぼす。

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