私が放射線治療を行う腫瘍医(放射線腫瘍医)になろうと思ったのは、将来性が高いと感じたからです。その考えは今でも間違っていなかったと思っています。
放射線腫瘍医は日本では2,000人を超えた程度の少数精鋭ですが、近年は次々と新しい技術が登場し、がんの治癒率の向上、安全性の向上に寄与しています。おそらく、内科・外科のベテランの先生方には、最近の放射線治療の進歩が十分には知られていないのではないでしょうか。
X線治療の高精度化(画像誘導、アダプティブ、定位照射、強度変調放射線治療)、画像誘導小線源治療、陽子線や重粒子などの粒子線治療、さらには毎日の腫瘍の動きを捉えながら治療する即時適応放射線治療、一瞬で強い放射線を照射することで副作用を減らし得るFLASHなど、枚挙にいとまがありません。
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