2023年4月1日に、神戸大学大学院医学研究科に、医工融合型の新専攻が設置された。
医工領域の横断的な創造的開発人材を育成するための教育研究機関として、新医療機器の開発を主導できる、医学と工学の両者の考えを併せ持つ人材の育成を目指している。
入学した院生は社会人を含む27名、前期課程(修士)15名、後期課程(博士)12名であり、彼らが将来現在危機的状況にある、日本の医療機器業界ひいては医療産業界にとって大きな力となるよう、さまざまな教育研究を開始した。
今回、本新専攻の設置教員となるべく2022年9月より異動したのであるが、神戸大学の新専攻について述べる前に、略歴を紹介する。
東京女子医科大学で脳神経外科医として、永く診断治療に当たってきたが、境界不鮮明な悪性脳腫瘍の摘出時に、医師の経験や暗黙知を超えて医療機器によるテクノロジーが変革となることを経験してきた。
古くは手術ナビゲーションから始まり、2000年に導入した術中MRIも大きな革新となった。腫瘍残存を術中に確認できるのみならず、さまざまなインシデントを同定、効果と安全性両者を向上できるシステムであると考える。
この記事は会員限定記事です。
新規会員登録・コンテンツの閲覧は無料です
会員の方はこちら
会員ではない方はこちら
2025.08.22
2025.08.08
2024.11.08
2024.02.22
2023.08.25