2024.11.08
組織に光を照射すると、吸収した光エネルギーを熱に変換することで体積が膨張し、音波を発する。グラハム・ベルが発見したこの「光音響効果」を利用した医用イメージング技術が光音響断層撮影(Photoacoustic tomography; PAT)であるが、高解像度の3D画像を得るためには数分間のデータ収集時間が必要であり、麻酔マウスなど限られた対象でしか利用できないという問題があった。
イギリスUniversity College LondonのHuynhらは、レーザーのパルス繰り返し周波数(PRF)を高め、ファブリ・ペロー(FP)超音波センサからの読み出しを並列化し、圧縮センシングアプローチを用いることで、データ収集時間を大幅に短縮した新たなPATスキャナーを開発した。
さらに、ボランティア被験者や糖尿病、皮膚炎、関節リウマチ患者での撮影により、微小血管の変化を可視化した結果も報告した。
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