2026.08.21

橋を渡りながら考える―私にとっての医学物理―

  1. 医学物理学
  2. 放射線治療
  3. 日本医学物理学会

ご紹介頂く先生

宇都宮 悟
新潟大学大学院医歯保健学研究科

 

2026年8月28日から30日まで、新潟市の朱鷺メッセで第132回日本医学物理学会学術大会(JSMP132)を開催します。今回の大会テーマは、「Crossing the Bridge ~基礎科学と臨床の架け橋~」です。

医学物理とは何か。大会長を務めることになってから、この問いについて改めて考える機会が増えました。

医学物理は、物理学、生物学、情報科学などの基礎科学の成果を医療へ応用し、患者さんにとって有用な技術へとつないでいく学問です。しかし、その「つなぐ」という仕事は、言葉でいうほど簡単ではありません。

基礎研究で生み出された優れた理論や技術が、そのまま臨床で使えるわけではないからです。安全性や精度を検証し、実際の診療の流れに組み込み、医師、診療放射線技師、看護師をはじめとするさまざまな職種と共通理解をつくる。その長いプロセスを経て、初めて新しい科学技術が患者さんのもとに届きます。

考えてみれば、私自身のキャリアも、異なる世界の間に架かる橋を渡ってきたようなものでした。

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