EIZO株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長:恵比寿 正樹)は、EIZOとして初となる病理画像表示モニター「PX3150」を2026年7月14日に発売する。
・価格はオープン価格である。オープン価格の製品は標準価格を定めていない。
PX3150製品ページ
https://www.eizo.co.jp/products/pathology/px3150/
同社は、デジタル病理分野向けに、国際規格に準拠した病理画像表示専用モニターPX3150を開発した。PX3150は、30.5型の大画面と、一般的な4Kモニター(3840×2160)よりも広い表示領域を持つ8メガピクセル(4096×2160)の解像度に、染色の微妙な色調差を再現する性能を備え、組織構造の全体像から細部まで正しく観察できる。また、安定した画質を長期間維持できる設計により、信頼性の高い画像観察環境の構築に貢献する。
これまで、病変の一部(組織)を採取し、顕微鏡でその構造を観察する病理検査の一つである「組織診」では、ガラススライド標本を直接観察するアナログ手法が主流でした。しかし近年では、標本をスキャナーで読み取りデジタル化し、モニター上で観察を行う「デジタル病理診断」への移行が世界的に進んでいる。
デジタル化された病理画像では、広範囲の組織構造を俯瞰しながら必要な部位を高倍率で詳細に観察する運用が一般的となっている。こうした観察方法においては、高解像度であることに加え、染色による微妙な色調の違いや組織構造の差異を忠実に表現できる性能、さらにその表示品質を長期間安定して維持することが重要となる。
こうした背景を受け、同社は放射線画像などの医用画像表示モニター分野で培ってきた高精度な表示技術と品質管理のノウハウを活かし、病理画像の観察用途に適した同社初の病理画像表示専用モニターを開発した。
病理画像観察においては、わずかな色の違いが組織や細胞構造の解釈に影響を与えることがある。PX3150は、EIZOの自社工場にて一台ずつ、モニターの色域・ガンマを、色の基準であるsRGBに合わせてキャリブレーション(調整)した状態で出荷するため、デジタル化した病理スライド(組織標本)の観察に適した色表示を実現する。
病理画像観察では、組織構造を正確に解釈するために、継続的な品質管理と一貫した色表示が重要である。モニター品質管理ソフトウェアRadiCSを使用することで、カラーパッチを用いた色精度の確認とsRGBに準拠した調整(キャリブレーション)が可能である。色基準であるsRGBに準拠した状態を維持し、安定した色表示を実現する。
モニターの表示品質は、時間の経過とともに緩やかに変化するため、一貫した表示品質を維持するには定期的な再キャリブレーションが不可欠である。モニター前面のベゼルに内蔵されたIntegrated Front Sensor(IFS)により、外付けセンサーの取付け・取外しの時間と手間をかけず、色精度の確認およびキャリブレーションを行える。さらに、RadiCSのスケジュール機能を活用することで、夜間などのオフタイムに定期的な品質チェックを自動で実行する。これにより、日常の業務ワークフローを妨げることなく、継続的な品質管理を実現する。
30.5型の大画面に、一般的な4Kモニター(3840×2160)よりも広い表示領域を持つ8メガピクセル(4096×2160)の高解像度を備え、フルHDの4倍を超える情報量を一度に表示できる。デジタル化した病理スライド(組織標本)の全体画像と関心領域、関連データを高精細なまま同時に表示でき、ウィンドウ切替えやスクロールを最小限に抑える。
PX3150は、米国食品医薬品局(FDA)よりDigital Pathology Displayとしての販売許可を取得し、欧州の体外診断用医療機器規則であるIVDR(In Vitro Diagnostic Regulation)においてClass Aに適合している。これらの国際的な基準に対応することで、病理用途における信頼性の高い表示環境を提供する。
医療現場向け製品の安全性確保は、例えば火災のリスクを持つ可燃性素材の使用を最小限に抑える筐体設計が求められるなど、一般オフィス向け製品より厳しく規定されている。そのため環境に配慮した素材を使った製品づくりは容易ではないが、同社は医療現場向け製品の厳しい安全要件を満たしながら、オフィス向けモニターで培った最先端の環境対応を取入れることで、環境性能と安全性の両立を実現している。
同社は、「映像を通じて豊かな未来社会を実現する」という企業理念のもと、製品・サービスおよび事業活動を通じてサステナビリティの取組みを進めている。特に環境に関しては、「循環型社会への対応」および「気候変動への対応」をマテリアリティ(重要課題)として掲げ、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)やTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)などの国際イニシアティブ提言に基づく情報開示を行っている。
具体的な取組みとして、2040年までのNet Zero達成に向けた「低炭素移行計画 - Transition to Net Zero -」の推進をはじめ、バリューチェーン全体で常に環境に配慮し、資源の有効活用、気候変動緩和への取組み、生物多様性および生態系の保護を含む環境保全、汚染予防、環境リスクの低減に努めている。
https://www.eizo.co.jp/sustainability/
本製品は医療機器ではない。EIZO、EIZOロゴはEIZO株式会社の日本およびその他の国における登録商標である。その他記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標である。USB Type-Cは USB Implementers Forum, Inc.の登録商標である。DisplayPortは、Video Electronics Standards Associationの米国およびその他の国における商標である。HDMI、HDMI High-Definition Multimedia Interfaceという語、HDMIのトレードドレスおよびHDMIのロゴは、HDMI Licensing Administrator, Inc.の商標または登録商標である。
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