2026年5月16日(土)・17日(日)、日本X線CT医学会の第1回目となる学術大会が、大会長・陣崎 雅弘 教授(慶應義塾大学医学部放射線科学教室(診断))のもと、東京・品川シーズンテラスカンファレンスで開催された。
X線CTに関わる医療関係者が集い、基調テーマ『X線・CTの未来を拓く:イノベーションによる価値創造』について議論を行った。
本学会は昨年2025年9月に設立された。X線CTはもっとも利用されているモダリティであり、日常診療を支えている。それに関する学会がこれまでなかったことは意外ではある。
放射線医学の領域では、超音波医学会、磁気共鳴医学会、核医学会、IVR学会など、各モダリティに特化した学術団体は活動しているものの、X線やCTに関しては、臨床的意義や新規技術の実装を主眼とした横断的な議論を行う団体はこれまで無かったように思う。
この理由を日本X線CT医学会では、『CTが日常診療に深く根付き、あらゆる疾患が対象となるため、あらためて適応を論じたり、活用を広げる議論をそれほど必要としないように感じられてきたためかもしれません。』 としている。
しかし、近年、Dual-energy CT、Photon-counting CTやMulti-position CTといった新しいCT技術、また、動態撮影や位相コントラスト撮影などの新しいX線技術が急速に発展している。
加えて、人工知能(AI)やデジタル技術の進展により、撮影や画像解析の在り方も大きく変化している今、これらの技術を臨床現場へ導入することが迫られている。診断の質、精度、効率をいかに高めていくのかという問いに真正面から向き合う場として、本学会は役割を果たそうとして立ち上がった。
本学会は、断層映像研究会、循環器MDCT研究会、最先端CT研究会、の三つの研究会を母体として、昨年9月に立ち上げられた。
各研究会の長い歴史を踏まえ、その功績を伝えていくとともに、そこで培われてきた知見と精神を受け継いだ。その上に、新たな学術基盤が構築されたことに、注目したい。
その新たな学術基盤を特徴づけているのが、構成員の多様性である。放射線科医をはじめ、各診療科の医師、診療放射線技師、工学技術者、メーカ関係者など、幅広い立場の人々が参加している。こうした職域の壁を越えた連携によって、CT医療の可能性はさらに広がっていくだろう。
この点については、今大会の基調講演で陣崎大会長も強調していたが、実際のプログラム構成からも、その意識が強く感じられた。
プログラム:https://jsctm.org/jsctm2026/schedule/
本学会はこの動きを国内だけに留めず、国際展開をも見据えている。X線CTの国際学会であるISCTの日本開催が2027年10月に合同開催として行われるとのことである。
■一般社団法人日本X線CT医学会
https://jsctm.org/jsctm2026/

2026.05.22
2026.05.21
2026.05.19
【Bio Engineering Capital】予防医療を、物語に変える。全身スキャンxAIの予防医療サービス「AI Dock」を今夏提供開始予定
2026.05.19
2026.05.14
Boston Medical SciencesのAIM4CRC、⽶国FDAのブレークスルーデバイスに指定 〜無下剤バーチャル内視鏡™AI技術により、米国市場での事業化およびグローバル展開を加速〜