2024.07.01
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、気管支用スコープの新ラインアップとして小型CMOSセンサーを搭載し、先端部径5.8mm鉗子口最小径3.2mmと大鉗子口径ながら湾曲部の小回り性能を向上させた気管支用スコープ「EB-710XT」(*1)を、富士フイルムメディカル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川原 芳博)を通じて7月1日より発売する。
気管支の内部を観察する気管支内視鏡検査は、肺がんの診断において重要な役割を果たしている。肺がんは、他の臓器のがんに比べて進行が速く、転移しやすいがんであり、2022年の日本での部位別がん死亡数において、男性で第1位、女性で第2位の疾患である(*2)。肺がんの治療では、気管支用スコープを用いて採取した検体による病理診断や遺伝子解析などにより、腫瘍の特性に基づいて投与する薬剤を決定することが重要とされている。気管支は複雑な分岐構造である為、気管支用スコープには、近接から遠景まで明るくクリアな画像の提供や、小回りの利く挿入性、検体採取等の処置性能の高さが求められている。
今回発売する気管支用スコープ「EB-710XT」は、スコープ先端の撮像素子に、小型CMOSセンサーを搭載し、良好な内視鏡画像を提供する。また、同社従来機種(*3)同等の先端部径5.8mmを維持しながら鉗子口最小径3.2mmに拡大。先端硬質部の短縮と湾曲形状の改良を行い、小回り性能を向上させた。気管支への挿入性と視認性が向上し、スムーズな観察や治療が期待される。
富士フイルムは、今後も独自技術を生かし、さまざまな医療現場のニーズに応える幅広い製品・サービスの提供を通じて、さらなる診断の効率化と医療の質の向上、人々の健康の維持・増進に貢献していく。
*1 組み合わせ可能機種は下記の通りである。
LED光源搭載内視鏡システム「ELUXEO(エルクセオ)7000)システム」
販売名:プロセッサー VP-7000、届出番号:14B1X10022A0V014 販売名:光源装置 BL-7000、認証番号:227AABZX00041000 本内視鏡も組合せの一例として含む。
「6000システム」
販売名:プロセッサー EP-6000、認証番号:230AABZX00025000 本内視鏡も組合せの一例として含む。
*2 出典:国立研究開発法人国立がん研究センターwebページ「最新がん統計」(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)より
*3 同社従来機種「EB-530T」との比較。販売名:電子内視鏡EB-530T 認証番号:222AABZX00097000
記
気管支用スコープ EB-710XT
販売名:電子内視鏡 EB-710XT
認証番号:305AABZX00065000
2024年7月1日
小型CMOSセンサーを搭載し、良好な内視鏡画像を提供する。また、炎症の診断や微小な病変の発見をサポートする「BLI」(*4)「LCI」(*5)といった画像強調機能に対応している。
*4 臓器の粘膜表層の微細な血管や、粘膜の微細な構造などを強調して表示する機能。「Blue Light Imaging」の略。
*5 画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能。「Linked Color Imaging」の略。
先端部径を同社従来機種同等の5.8mmを維持しながら、鉗子口最小径は3.2mmに0.4mm拡大。さまざまな処置具を使用しながら、粘液や血液を吸引することが可能なため、よりスムーズな観察や治療が期待される。
先端硬質部の短縮と湾曲形状の改良により、小回り性能を追求した。気管支への挿入性と視認性が向上し、スムーズな観察や治療が期待される。
術者が操作しやすい位置に4つのスコープスイッチを配置。持ちやすさを追求した把持部形状で、術者が使いやすいデザインに刷新した。
過酸化水素ガスプラズマ滅菌(*7)であるステラッド® 滅菌にも対応している。
*6 ステラッド® はASP Japan合同会社の商標登録である。
*7 ステラッド® NX/ステラッド® 100NX システム。繰り返し滅菌すると、内視鏡の接着剤や樹脂部が劣化する場合がある。
ワンステップの簡単な操作で光源装置への着脱が行える。リプロセス時の防水キャップも不要なことから、スムーズな検査をサポートする。
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▪問い合わせ
富士フイルムメディカル株式会社
マーケティング部
E-mail:shm-fms-hansoku@fujifilm.com
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