2022.05.10
シーメンスヘルスケア株式会社(以下 シーメンスヘルスケア)は、デジタルと0.55テスラの融合で1.5テスラに匹敵する臨床的価値を、より経済的に提供するHigh-V MRIの新しいラインナップ「MAGNETOM Free.Star(マグネトム フリースター)」を2022年5月10日より販売開始した。
医療を取りまく環境の変化や装置稼働費用の上昇、十分な経験を持つスタッフの不足など、MRI検査を実施する施設では常に多くの課題を抱えている。
一方で、ひとりでも多くの患者や検査を受ける方々に、高画質の検査結果や検査時間の短縮といった価値を効率的かつ安定的に提供することが求められる。こうした状況下において、設置条件や検査数の制限、経済的制約などの背景により、低磁場MRIは一定の需要を維持している。
MAGNETOM Free.Starはさまざまなデジタル技術の搭載により、TCO(Total Cost of Ownership)削減と1.5テスラMRIに匹敵する高画質を実現するとともに、高磁場では困難であった部位の臨床応用を可能にする、これまでにない低磁場MRIで、より多くの患者や検査を受ける方に質の高い医療を提供することができる。
開口径60cmの最軽量※のMRI装置で、2021年11月に発売したオープンボアのHigh-V MRI「MAGNETOM Free.Max」と同等の機能を持つ。
この0.55テスラMRIの製品カテゴリとして名付けられたHigh-Vには、高いバリューを提供するという意味が込められており、これまでの常識を覆す「高画質」、「撮像時間の短縮※」を実現している。
MAGNETOM Free.Starは、1.5テスラと比較してMRIの導入・設置にかかるコストをはじめとする全体的な経済性の改善により、収益性の高い経営の推進に貢献する。
たとえば、最もコンパクトなサイズ設計※を実現し、設置の利便性を高めるとともに、ライフサイクルコストを大幅に削減するための数々のイノベーションを採用している。
・装置総重量 3.1t 未満(最軽量※)
・総設置面積 24m2
・搬入経路高 2m 未満
・独自のDryCoolテクノロジーにより、使用液体ヘリウムは わずか0.7リットル
・sealed-for-lifeマグネット設計により、液体ヘリウムの補充が不要
・クエンチパイプが不要なため、設置の柔軟性が向上し、設置コストが低減
これまでの製品に導入してきた、AI技術を用いて開発された最新のアプリケーションを搭載しており、操作者の経験レベル、被検者の状況、検査数に関係なく、高画質を一貫して安定的に提供する。
・myExam Autopilot(マイイグザム オートパイロット)
操作者のスキルレベルに依存せず、ボタンをワンクリックするだけで頭部、脊椎、肩、膝のルーチンMRI検査を実行でき、一貫した検査結果を提供する。
・myExam Companion(マイイグザム コンパニオン)
デジタル化とAI技術により、膨大なデータを専門知識として統合し、被検者ごとにカスタマイズされた検査支援を提供する。
・BioMatrix Select&GO(バイオマトリックス セレクトセレクト &ゴー)
検査に必要な情報を簡単に確認し、ワンタッチで撮像目的部位へのポジショニングが可能となる。ポジショニングにかかる時間を30%短縮※し、スループットが向上する。
デジタル化により高画質と撮像時間の短縮を実現するべく、画像再構成にAI技術を用いて開発されたのがDeep Resolve(ディープ・レゾルブ)。
Deep Resolveは、ディープラーニング(深層学習)とターゲットデノイジング(ノイズの標的除去)により画像のノイズ除去や撮像した画像を高分解能化することで、高品質な画像の取得と撮影時間の短縮※を可能にする。
検査精度やワークフローの向上のほか、被検者の快適性や質の高い医療へのアクセス向上が期待される。
人口統計の変化に伴い、金属インプラントを挿入した被検者のMRI検査はますます増加している。MAGNETOM Free.Starの新しい磁場強度0.55テスラは金属アーチファクトの低減につながるため、インプラントイメージングにも有用である。
ルーチン検査においても高画質と撮像時間の短縮※を実現し、信頼性の高い診断に貢献する。
※同社比
本製品に関する情報は、Siemens Healthineersホームページの製品紹介ページ参照。
URL:https://www.siemens-healthineers.com/jp/magnetic-resonance-imaging/high-v-mri/magnetom-free-star
▪問い合わせ
シーメンスヘルスケア株式会社
https://www.siemens-healthineers.com/jp/
2025.09.19
GEヘルスケア・ジャパン、超音波診断装置「Vscan」シリーズにAI機能を初搭載した「Vscan Air SL Ally」を販売開始~2つのAI機能で心エコー検査の質と精度をさらに向上~
2025.09.08
富士フイルム、十二指腸用処置スコープ「ED-840T」新発売~4.5mmの大鉗子口を搭載し、処置具の挿抜性、吸引性能を高め、内視鏡治療をサポート~
2025.09.02
2025.08.27
【Ubie株式会社】戸畑共立病院、「ユビー生成AI」活用で月間約400件の診断書作成時間の50%削減を実現~生成AIを活用したコメディカル主導のDXで、人員減でも業務継続が可能に~
2025.08.22