全身用X線CT診断装置　Revolution CT

機能説明

ディープラーニングを用いて開発された新時代画像再構成法 【ディープラーニング開発プロセス概要】
・生データからCT画像を再構成します。
・次にこのアウトプット画像とGround Truth(教師画像)との誤差を導きます。
・誤差逆伝播と順伝播を繰り返し、膨大なパラメーターを最適化させながら学習することで、ニューラルネットワークを構築します。
・これを膨大なデータセットに対して、繰り返しの学習を行うことで、よりGround Truthに近い画像を生成可能な学習済みディープニューラルネットワーク(DNN)が構築されます。
・このDNNをRevolution CTの画像再構成の中に実装したのが、TrueFidelityです。

・臨床現場においては、CT撮影が行われ、そのデータがディープラーニング画像再構成フローに入力されると、DNNが推論処理を行い、処理を最適化し、Ground Truth画質を目標とした画像再構成をします。

Revolution CTでは、高性能画像再構成サーバー Xtream Server)により、日常業務に支障なく、ルーチンでの使用を可能にしています。
また頭部・心臓を含む全身領域適応のため、より多くの患者さんにメリットを提供可能です。

TrueFidelity GSI 今まで得られなかった情報が得られる新たなCT検査として普及が広がるデュアルエナジー検査において、ディープラーニング画像再構成法が可能となることで、より低侵襲で、画質の違和感・劣化を抑え、診断し易い画像の提供が可能となります。

Thin Sliceや低keV、大柄な体型など、ノイズの増加が懸念される条件においても、安定した高画質を提供することで、デュアルエナジー検査のメリットをより多くの検査で使用可能となります。このデュアルエナジーでのディープラーニング再構成法TrueFidelity GSIは、昨今CT検査にも期待されている「性状評価」や「定量化」にも有用であり、診断・治療・研究に貢献します。

高品質なデュアルエナジー画像をいつでも診れる画像再構成フロー GSI(Fast kV switching方式)で収集された2つの生データは、各々が通常のCTと同程度のビュー数を有しています。この生データからデュアルエナジーの基準となる水とヨードの画像再構成を行います。この際にTrueFidelity GSIを用いることで、従来よりさらに高品質なTFI GSIデータセット得られます。このデータセットがあれば、生データを必要とせず、GSIビューワーなどで診断に必要な情報を読影時にリアルタイムにストレスなく得ることが可能です。

Next Generation Dual Energy―GSI Xtream― ■Outcomeベネフィット
・デュアルエナジーをルーチン検査として使用可能
・全身の低用量造影剤 高分解能医師が行う診断をサポートします。3DCTangio
・組織弁別診断(追加診断等の削減、救急、呼吸停止困難時 PE、骨折骨片、出血物質分離等)※
・金属アーチファクト低減(救急、外傷、術後息止め困難検査等)
・3D処理効率向上(物質分離血管、骨分離能向上)

■コアテクノロジー
さまざまなテクノロジーが、Dual Energy を真のルーチン化へ導きます

※医師が行う診断をサポートします。

多様な心臓CT検査を1心拍で高解像撮影 ■Outcomeベネフィット
・高心拍、不整脈、息止め困難でも心臓CTを可能に
・どのような心臓状態でも1心拍撮影で高解像確信診断
・高分解能撮影による細径Stent再狭窄診断
・Beating4D(拍動下冠動脈形態診断で効果的な治療戦略
・心臓CT検査枠の拡大(適応患者さん拡大&検査処理時間短縮)**
・検査から読影診断フィードバック時間の短縮
・自由呼吸下撮影(バルサルバ反射変動を避ける)の可能性

■コアテクノロジー
4つの心臓CTキーポイントを充実させ常に高画質、1心拍で心臓CT画像**

Smart Cardiac Technologyを用い、被ばくを増大させることなく合理的に1心拍を撮影*
最適心位相はSmart Phaseで232msecが自動セレクト その後Snapshot Freezeで実効時間分解能29msecの画像を取得
最適心位相の検索に時間を要することなく、短時間で高画質を得る事が可能**

* 撮影部位、体型、目的等により実際の被ばく量は変化します。
** 使用者により成果は異なる場合があります。

HyperDrive Ultra Fast HD Scan ■Outcomeベネフィット
・救急検査時 高画質(低ノイズ&アーチファクト)全身検査※
・小児CT(No Sedation)
・息止め不可検査(自由呼吸下撮影)
・Low Iodine 3DCTangio CT 腎機能保護

■コアテクノロジー
437mm/sec
High Quality Image
-FOV 制限無
-低アーチファクト
-低ノイズ

高速CT撮影は救急、小児、息止め不可検査において待ち望まれる撮影法ですが実際にはノイズ、アーチファクト、分解能低下の影響を受けるため、この3要素を同時にクリアしながら超高速撮影をルーチン化することは困難でした
HyperDriveはマルチテクノロジーで3要素を同時に制御し、通常撮影速度と同等な画質で超高速撮影をルーチン化します※

臨床現場で実際にルーチンで使える高速スキャンを実現する為
ハードウエア&ソフトウエアの構造が従来CTとは大きく異なります

※使用者により成果は異なる場合があります。

2.5倍の高密度収集による高分解能画像 ■Outcomeベネフィット
・冠動脈狭窄、細径Stent内腔診断精度向上※
・高分解能3DCTangioによる術前CT画像情報向上
・3D処理効率向上(血管、骨分離能に寄与)

■コアテクノロジー
CT分解能向上はX-Y面内のサンプリング数をアップさせる必要がありRevolution CTではその為にX線検出器入力部を一新しました
100倍の高速X線応答特性を持つガーネットシンチレータと、高速フルデジタルDASの組み合わせで初めて、従来の2.5倍の高密度データ収集による高分解能化を実現します

※使用者により成果は異なる場合があります。

全身領域160mm Real Wide Coverage Scan ■Outcomeベネフィット
・全身ヘリカルアーチファクトゼロの高画質スキャン※
・心臓CT全検査1心拍高画質検査の実現※
・小児、成人全頭部高速高画質救急1回転撮影の実現※
・160mmカバレージCT値均一性による臓器Perfusion/4D検査

※使用者により成果は異なる場合があります。