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2021.07.01

島津製作所、採尿しない排尿量測定で医療現場の感染リスクを低減-排尿量測定システム「Urina」を発売-

  1. その他システム
カテゴリ
新製品・新開発
情報提供元
株式会社島津製作所

 

島津製作所は、7月1日に排尿量測定システム「Urina」(ユリーナ)を発売した。本システムでは排尿前後の体重差から排尿量を精密に測定するため、通常の尿量測定で行われている採尿が不要で、感染リスクの低減につながる。

(左)排尿量計Urina、(中)医師用端末、(右)患者用端末

泌尿器科や消化器科、循環器科、内科、婦人科などの入院病棟では、一部の入院患者の尿を容器で採取して、尿量を測定している。その際、尿の飛び散りや容器洗浄に起因する感染リスクが懸念されている。

また、容器が使い捨ての場合は、感染性廃棄物としての処理の煩雑さや消耗品コストも課題になっている。排尿量測定システム「Urina」は、患者の排尿前後のわずかな体重変化から排尿量を精密に測定する。

そのため、採尿行為は不要となり、容器の洗浄作業やコストを削減する。本システムは排尿時刻や量を自動的に記録・集計する機能があるため、患者はもちろん医師・看護師ら医療従事者の方々の負担を軽減する。

排尿量測定システム「Urina」は、排尿量計(管理医療機器クラスI)および医師用端末と患者用端末で構成されている。同社は本システムについて2024年3月までに1500台(排尿量計本体)の販売および同年4月以降の海外展開を目指す。

島津製作所は昨年10月に新事業を推進する部門としてスタートアップインキュベーションセンター(SIC)を設立した。本システムはSICで初めて発売する製品となる。

同社は本システムを第30回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会(7月3~5日にウェブ開催)に出展する。

本システムのプロトタイプ機の開発では、名古屋大学大学院医学系研究科泌尿器科学教室の後藤百万教授ら(現:中京病院)、また山梨大学大学院総合研究部医学域看護学系の谷口珠実教授らと共同研究を実施した。

なお、本システムに関連する研究成果は下記をご参照ください。

Takai S et al: A small pilot study to evaluate the accuracy and feasibility of a novel automated voiding diary device for recording urine output measurements. Neurourol Urodyn 40(1): 272-7, 2021

排尿量計(使用時)

 

 

新製品の特長

1. 感染リスクの低減

患者の排尿前後のわずかな体重変化から排尿量を精密に測定する。そのため、採尿が不要となり、尿の飛び散りや容器洗浄に起因する感染リスクを低減できる。

2. 消耗品のコストを削減

「Urina」の導入によって、消耗品である採尿容器は不要になる。排尿量を測定している患者が多い病棟では、大きなコスト削減効果が見込める。

3. 医療従事者・患者の負担軽減

容器洗浄もしくは感染性廃棄物としての処理といった採尿に付随する業務を軽減できる。測定値は自動で記録されるため、患者および医療従事者による排尿日誌の記入が不要である。

システム名:排尿量測定システム「Urina」
システム販売希望価格:70万3000円(税別、医師用端末1台、患者用端末1台の場合)
販売名:排尿量計Urina
一般的名称:再使用可能な尿流量計
製造販売届出番号:26B1X00003800001
発売後1年間の販売目標:200台

■詳細な製品説明
https://www.shimadzu.co.jp/mdpmed/urina/index.html

関連先リンク:https://www.shimadzu.co.jp/

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