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2021.05.25

エルピクセル、頭部CT画像から頭蓋内の高輝度領域を自動抽出するEIRL Brain Segmentation、医療機器製造販売認証を取得し販売を開始

  1. AI(人工知能)
  2. EIRL(エイル)
  3. 画像解析システム(ソフト)
  4. 頭部CT
カテゴリ
新製品・新機能
情報提供元
エルピクセル株式会社

 

エルピクセル株式会社(以下 エルピクセル)は、医用画像解析ソフトウェアEIRL Brain Segmentation について、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」に基づき、指定管理医療機器の製造販売認証(認証番号:303AGBZX0043000)を取得し、販売を開始した。

本ソフトウェアは、CTやPACS(医用画像管理システム)に接続することで、頭部CT画像から頭蓋内の高輝度領域を自動抽出し、医師のビューワ等に抽出された領域を出力することができる。

エルピクセルでは、本製品を皮切りに、救急医療を対象とした医用画像解析ソフトウェアEIRLシリーズの研究・開発に注力し、拡充を図っていく。

脳出血について

「脳卒中」の一つに含まれる「脳出血」は、高血圧・脳腫瘍・脳血管の異常などが要因となり、脳の動脈が破れて脳内部に出血した状態を指す。出血の部位や量によって、脳内の神経細胞が圧迫され、頭痛、手足のまひ、意識障害などの症状を引き起こす。

こうした症状がみられる場合、頭部CT検査を実施し、周囲に比べ白く映る部分(高輝度領域)から出血部位や出血量などを調べ、確定診断を行う。

脳出血と救急医療について

救急医療は症状と緊急性から3段階(1次救急、2次救急、3次救急)に分けて整備されており、2次救急は、救急医療の知識と経験が豊富な医師が、24時間体制で治療や手術を含めた入院医療が提供できる医療施設が当たる。

全国でもっとも多く設置されている2次救急(4,006施設、2017年10月時点)※1は、日本における救急医療を支える存在である。

脳出血を含む脳卒中の治療についても、重篤患者を受け入れる3次救急施設だけでなく、2次救急施設でその6割を実施している※2。役割は大きいと言える一方、以下の課題も顕在化している。

・2次救急の体制強化

当番日の体制として、約7割の病院で1名の医師が救急を担当しており※3、専門外の医師が脳出血の診断をしなければならないケースも存在する。見落としのリスクを抱えることとなり、限りある医療資源を踏まえた体制強化が求められている。

・救急科医師の負担軽減

救急科の医師は、他の診療科に比べ診療時間や当直回数が多いことが指摘されており※4、非熟練医をサポートできる環境を整えることで、医師の負担軽減につながる可能性が期待される。

※1 1次救急:288施設、2次救急:4006施設、3次救急:1659施設
厚生労働省「平成29年(2017)医療施設(静態・動態)調査 病院の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/17/dl/09gaikyo29.pdf
※2 厚生労働省「救急医療と現状の課題」
https://www.mhlw.go.jp/content/10802000/000563879.pdf
※3 厚生労働省「救命救急センター及び 二次救急医療機関の現状」
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002xuhe-att/2r9852000002xuo0.pdf
※4 同上

AI画像診断支援技術「EIRL(エイル)」

高度化するモダリティとともに、医療画像診断の作業は膨大化している。AIを活用した独自のアルゴリズムによって、CT、MRI、胸部X線などの医療画像情報を解析し、効率的で、正確な診断が出来る環境の提供を目指す。

EIRLプロダクトサイト(医療従事者向け):https://eirl.ai/ja/

関連先リンク:https://lpixel.net

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