富士フイルムヘルスケア株式会社は、磁場強度1.5テスラ超電導MRIシステムの新製品「ECHELON Smart Plus※1」を、4月15日に発売する。
本製品には、2019年に発売したMRI検査におけるワークフローを効率化させる当社独自のアプリケーション「SynergyDrive」を進化させて搭載し、検査時間のさらなる短縮と高画質化を実現した。
MRI検査の高速撮像技術は年々進化しているが、MRI画像の撮像時間と高画質化はトレードオフの関係にある。
「SynergyDrive」は、MRI検査時のユーザビリティを考慮したハードウエアデザインである「WIT」(ウイット:Workflow Integrated Technology)や、画質を維持しながら撮像時間の大幅な短縮を実現する高速撮像機能「IP-RAPID※2」、操作性向上機能「Auto Exam※2」などのアプリケーションの総称である。
被検者が検査室へ入室し、検査完了して退出するまでの一連の検査フローに対する操作手順が簡略化され、検査時間を従来よりも短縮できる。
本製品は、画質を維持しながら撮像時間を短縮できる機能「IP-RAPID」に適用可能な撮像シーケンスを増やした「IP-RAPID2nd※2」を搭載した。
また、同社の高画質化ソリューション「REALISE Plus※2」を搭載することで、さらなる高速化と高画質化を実現した。撮像時間を短縮できるため、追加撮像などの診断に必要な情報の収集などに貢献する。
IP-RAPIDはSynergyDriveの中核をなすアプリケーションで、アンダーサンプリングと繰り返し、演算IPを活用した再構成処理を適用し、画質を維持したままノイズ低減し、撮像時間を短縮する機能である。
今回進化したIP-RAPID 2ndでは、3D画像を中心にisoDIRや肝臓撮像など、適用可能な撮像シーケンスを大幅に増やし、頭部領域や整形領域のほか、腹部領域の息止めや自由呼吸下検査にて検査の効率化を可能とした。
また、画像のノイズ信号を除去する高画質化ソリューション「REALISE Plus」を搭載した。REALISE Plusは、複数のノイズ除去法を組み合わせ、受信信号とノイズの比であるSNRを最大46%向上させることで高画質化を実現する技術である。
IP-RAPIDの進化に加え、REALISE Plusも搭載することでSynergyDriveがない従来検査と比べて最大67%撮像時間を短縮可能である。
AutoExamは撮像の条件設定や位置決め、画像処理、画像表示、画像保存の機能をまとめて登録することで、ワンタッチによる検査を可能とする機能である。従来、本機能の対象であった頭部撮像に加え、膝検査でも適用が可能となった。
膝関節の撮像位置を決めるための専用撮像(Scanogram)を高速に行い、膝関節の断面位置情報を操作者に提示する。最適な撮像断面を自動的に提示できるため、複雑な撮像断面の設定を行う必要がなく、操作者の負担を軽減する。
※1 「ECHELON Smart Plus」は「ECHELON Smart」の新しいバージョンのシステムソフトウェアを搭載したモデルの呼称。
※2 オプション
販売名:日立MRイメージング装置 ECHELON Smart
(医療機器認証番号: 229ABBZX00028000)
販売価格(税抜):¥1,030,000,000~
提供開始時期:2021年7月
システム構成により価格は異なる。
製造販売業者:株式会社日立製作所
関連先リンク:https://www.fujifilm.com/fhc/ja
問い合わせフォーム:https://www.fujifilm.com/fhc/ja/form/products
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