キヤノンは、DR(Digital Radiography)方式※1のワイヤレス※2X線デジタル撮影装置の新製品として、“デジタルラジオグラフィ CXDI-RF Wireless B1”を2021年8月下旬に発売する。
新製品はフルサイズ(約17×17インチ)対応のワイヤレスX線デジタル撮影装置である。1台で幅広い撮影手法や撮影部位に対応しているほか、可搬性に優れた外装デザインで、さまざまな撮影シーンでの作業負荷軽減に貢献する。
また、本日発表したキヤノンの新技術「Built-in AEC※3Assistance」を採用している。
同一X線イメージセンサ面の素子を用いて、画像生成と同時に、照射されたX線に相当する画素値※4をリアルタイムに検知することができるDR方式のX線デジタル撮影装置として、世界で初めて医療機器の製造販売認証を取得※5している。
DR方式のX線撮影手法として、バリウムなどを使用し、X線をパルス状または連続照射することで体内を透過する際に生じるX線のコントラスト差をモニタでリアルタイムに動画のように観察する「透視」や、胸部や腹部、骨や関節などを静止画として撮影する「一般撮影」などがある。
本製品は1台で「透視」から「一般撮影」まで幅広い撮影手法に対応する。本体質量は約3.5kgで、持ちやすさを追求した外装デザインを採用しているため、撮影時の位置決めや片手での持ち運びを容易に行うことができる。
撮影した画像は、専用コントロールソフトウエアにより素早く表示、確認が可能で、多様な撮影ワークフローに対応する。
X線撮影システムを用いて撮影を行う医療現場においては、X線撮影装置とは別に、照射されたX線に相当する電流を検知する外付けデバイスを使用し、被写体に対して過度にX線照射が行われないよう管理されている。
新製品は同一X線イメージセンサ面の素子を用いて、画像を生成すると同時に、照射されたX線に相当する画素値をリアルタイムに検知する新技術「Built-in AEC Assistance」を採用している。
これによりシステムの撮影台から取り外してワイヤレス撮影を行うような、外付けデバイスが使用できないシーンを含む多様な医療現場で撮影をサポートする。
※1 X線を蛍光体部分で可視光に変え、その光をイメージセンサでデジタル画像化する方式
※2 無線時は一般撮影のみ対応
※3 Automatic Exposure Control(自動露出制御)の略
※4 X線が蛍光体で可視光に変換された後、イメージセンサで光電変換され読み出されたデジタル値
※5 透視用および一般撮影用のDR方式のX線デジタル撮影装置において、日本の医薬品医療機器等法に基づき、日本における製造販売認証(認証番号:302ABBZX00058000)を取得している(2021年2月24日認証)。同社調べ。
関連先リンク:https://global.canon/ja/

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