株式会社FRONTEO(以下FRONTEO)は、エルピクセル株式会社(以下エルピクセル)と、認知症診断支援領域の医療AIソフトウェアの開発に向け、共同研究を開始した。
ライフサイエンス分野の画像解析を強みとするエルピクセルは、AI画像診断支援事業や、創薬を支援するAI画像解析ソフトウェアの研究・開発・販売など、画像解析技術を活用したさまざまな技術・製品の企画・開発を行っている。
2019年10月に、脳MRIの画像から「脳動脈瘤(りゅう)」を自動で検出して医師の診断を支援する医用画像解析ソフトウェア「EIRL Brain Aneurysm(エイル アニュリズム)※」を日本国内で発売。
深層学習(Deep Learning)を活用した脳MRI分野のプログラム医療機器として国内初の薬事承認を取得している。
一方FRONTEOは、ライフサイエンス領域における専門知識や事業経験、自然言語解析技術を強みとし、論文探索AIシステム「Amanogawa」をはじめ、これまでに創薬支援AIシステム「Cascade Eye」、転倒転落予測AIシステム「Coroban」など、創薬・医療のデジタライゼーションを推進するさまざまなソリューションを開発・上市している。
また、2021年1月には第一種医療機器製造販売業許可を取得しており、薬事承認が得られれば、言語系AI医療機器として世界初となる「会話型 認知症診断支援AIシステム」の開発と、それに続くさまざまな言語系AI医療機器の研究開発を進めている。
今回の協業では、FRONTEOの自然言語解析AIとエルピクセルの画像解析AI技術を掛け合わせ、認知症診断支援領域を皮切りに、診断・治療・予防・モニタリングなど、医療の現場において、より汎用性・実用性の高いAIソフトウェアの開発を目指すとしている。
医療・健康の分野では、他分野同様日々膨大な量のデータが生み出されているが、データ解析の土壌が整っていないことから、まだその価値を十分に発揮できていない。
FRONTEOでは、こういった非構造化データ活用の先には、医療イノベーションの巨大な市場が潜在していると捉えており、今回のエルピクセルとの協業も含め、今後もAIによってすべての人に等しい医療・新たな医療価値を届けるべく、医療、創薬業界に向けて革新的な提案を行っていく。
※承認番号:30100BZX00142000 販売名:医用画像解析ソフトウェア EIRL aneurysm
高度化するモダリティとともに、医療画像診断の作業は膨大化している。AIを活用した独自のアルゴリズムによって、脳MRI、胸部X線などの医療画像情報を解析し、効率的で、正確な診断が出来る環境の提供を目指す。
URL:https://eirl.ai/ja/ (EIRLプロダクトサイト(医療従事者向け))
会話型 認知症診断支援AIシステム(AI医療機器)はFRONTEO独自の自然言語解析AI「Concept Encoder(登録商標:conceptencoder、読み:コンセプト・エンコーダー)」を利用し、患者さんと医師との間の5~10分程度の日常会話から認知機能障害をスクリーニングできるシステムであある。
本システムは、超高齢化社会を迎える日本において重要な課題である認知症対策に加え、遠隔医療を始めとするデジタル医療の進展や医療の効率化・標準化などの点において、貢献できるものと考えている。
FRONTEOでは、CNS(中枢神経領域)トータルソリューションカンパニーを目指す共和薬品工業株式会社と2020年6月に事業提携契約を締結し、医療現場への早期実用化、早期市場浸透を目指している。 特許登録番号:特許第6733891号
URL: https://lifescience.fronteo.com/aidevice/dementia/
関連先リンク:https://www.fronteo.com/
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