オリンパス株式会社は、膵胆管疾患の内視鏡診断治療において、膵胆管への高い挿入性とスムーズな造影剤の注入をサポートする 2ルーメン※1ディスポーザブルカニューラ 「StarTip 2 V(スターチップツーブイ)」を 2021年2月16日(火)から国内で発売する。
本製品は、口から挿入した十二指腸内視鏡を通じて、十二指腸乳頭部から膵胆管にアプローチする医療用処置具の一つである。
膵胆管のX線造影を行うための造影剤の注入や、その後の治療をスムーズに行うためのガイドワイヤ※2の挿入を目的に用いられる。
「先端細径」かつ「造影剤用・ガイドワイヤ用の2つのルーメン構造」を実現したことで、膵胆管への高い挿入性とスムーズな造影をサポートし、安全で効率的な内視鏡診断・治療に貢献する。
※1 内腔・穴
※2 細長い針金状の処置具。十二指腸まで挿入した内視鏡の先端からガイドワイヤを膵胆管内へ挿入し、留置させておくことで、ガイドワイヤに沿わせてその後の処置具の挿入や入れ替えを効率的に行うことができる。
造影剤送液用・ガイドワイヤ挿入用、それぞれのルーメンを搭載した2ルーメンタイプである。1ルーメンタイプに比べ、ガイドワイヤを挿入した状態で十分な造影剤の注入をサポートし、ストレスのないスムーズな手技に貢献する。
2ルーメンタイプでありながら、先端外径1.3mmの細径化(従来製品※3比0.2mm細経化)を実現した。先細り型の形状により、膵胆管への高い挿入性を目指す。
先端部を透明にしたことで、ガイドワイヤの突出の視認性向上をサポートし、より安全なカニュレーションに貢献する。
※3 ディスポーザブル 2 ルーメンカニューラV-System PR-V614M
胆管結石や、腫瘍などによる胆管狭窄などの膵胆管疾患に対して、患者の身体的負担が少ない内視鏡治療の普及が進んでいる。
治療の手順は、十二指腸まで進めた内視鏡で膵胆管につながる乳頭部を観察し、乳頭部から胆管内へカニューラを挿入する。
カニューラから造影剤を注入して膵胆管のX線写真を撮影することで、直接観察できない膵胆管内の結石や狭窄の有無を診断することができる。
続いて、カニューラからガイドワイヤを挿入し、膵胆管内に留置する。ガイドワイヤに沿わせてさまざまな処置具を用いることで、診断と同時に治療を行うことが可能である。
乳頭部の形状や胆管の走行方向は、患者によって個人差がある。また、胆管の狭窄により処置具が挿入しづらい場合もある。
そのため、膵胆管疾患の内視鏡診断・治療は繊細な手技が求められ、挿入性の高い先端細径のカニューラに対するニーズが高まっている。
カニューラは、膵胆管内に造影剤を注入する役割とガイドワイヤを挿入する役割を兼ねているが、造影剤は粘度が高く、ガイドワイヤを挿入すると注入が困難になる。
また、ガイドワイヤに造影剤が付着すると、その後の処置具の挿入が煩雑になるという問題もある。
今回発売する「StarTip 2 V」は、「先端細径」かつ「造影剤用・ガイドワイヤ用それぞれのルーメンを搭載した 2ルーメンタイプ」を実現した。
膵胆管への高い挿入性とスムーズな造影をサポートすることで、より安全で効率的な内視鏡診断・治療に貢献する。
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