2026.08.27
富士フイルム、手術室や検査室でのスムーズな画像参照を支援 術場画像追従・重畳システム「SYNAPSE VINCENT Eye」新発売 3Dシミュレーション画像や超音波画像を内視鏡映像に追従・重畳表示することが可能
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、手術室や検査室でのスムーズな画像参照を支援する術場画像追従・重畳システム「SYNAPSE VINCENT Eye」を、2026年8月27日より富士フイルムメディカル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:川原 芳博)を通じて発売する。「SYNAPSE VINCENT Eye」は、CTやMRIなどの断層画像から高精度な3D画像を描出し解析する3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」*1の新エディションである。また、「SYNAPSE VINCENT Eye」の発売に合わせ、AI技術*2を活用して開発した2つの専用アプリケーション「連動ビューア」*3と「超音波フラッグAR」*3の提供を開始する。3Dシミュレーション画像や超音波画像を、手術室や検査室で使われる内視鏡映像に追従・重畳表示し、術場の同一モニター上で参照することを支援する。
外科医は手術前にCT画像やMRI画像から臓器の立体的な構造を再現した3Dシミュレーション画像を作成し、臓器の状態を3次元的に把握することで、安全で確実な手術や検査を目指している。実際の手術では、医師は手術台から離れたパソコン上で事前に作成したシミュレーション画像を見ており、手術中にその場で簡単にその画像を確認できる方法が求められてきた。
今回提供を開始する専用アプリケーションの「連動ビューア」は、内視鏡映像内の肝臓に合わせて、手術前に作成した肝臓の3Dシミュレーション画像を同じ向きに自動で回転させ、同一モニター上で参照できるようにすることで、肝臓の表面からは観察することが難しい肝臓内部の血管構造や腫瘍の位置などの把握をサポートするアプリケーションである*4。「超音波フラッグAR」は、「腹腔鏡下手術」や「ロボット支援下手術」の際に行われる術中超音波検査において、腹腔鏡やロボットの内視鏡映像内の超音波プローブの位置や方向を解析し、超音波画像を内視鏡映像上に重畳表示することで、直感的に超音波画像を把握できるよう支援するアプリケーションである。
各アプリケーションの特長は以下の通りである。
(1)連動ビューア
肝臓の外科手術を安全に行うためには、複雑に入り組んだ血管構造や腫瘍の位置を把握することが重要である。肝臓内部は血管が複雑に入り組んでおり、腫瘍の位置などが肝臓の表面からは確認しにくいことから、手術前にCT画像やMRI画像を用いた綿密なシミュレーションが行われている。実際の手術中においては、医師が手術台から離れたパソコン上で事前に作成した3Dシミュレーション画像を確認する必要があるなど、手術中にその場で簡便に参照できる手段が求められてきた。
今回発売する「連動ビューア」は、手術中に体内を観察する内視鏡映像から肝臓の向きを解析し、事前に作成した肝臓の3Dシミュレーション画像を同一モニター上で内視鏡映像内の肝臓と同じ向きに自動で回転・表示するアプリケーションである。これにより、肝臓の表面からは観察が難しい肝臓内部の血管構造や腫瘍の位置などを把握しやすくし、術中に3D画像を簡便に確認できる環境を提供する。手術中に手動で3D画像の向きを変える操作の手間が削減され、 医師の手術ワークフローの効率化をサポートする。
(2)超音波フラッグAR
肝臓内部の血管や腫瘍の位置を正確に把握するために術中超音波検査が行われる。これまで血管や腫瘍の正確な位置把握には、超音波画像に映る血管や腫瘍が、内視鏡映像のどの位置に該当するかを医師が頭の中でイメージを構築しながら、超音波プローブを走査する必要があり、術者にはそのための技術や経験が求められてきた。
今回発売する「超音波フラッグAR」は、超音波プローブ*5の先端と末端(黄色枠内)に印字されたARマーカーを用いて超音波プローブの位置や方向を解析し、超音波画像を内視鏡映像上に重畳表示(赤枠内)する機能である。これにより、超音波画像と内視鏡映像を同一画面上で直感的に確認することが可能となり、術中の画像確認を簡便にする*6。また、本機能では磁気センサーや光学式センサーなどの外部機器を用いず、ARマーカーを活用して超音波プローブの位置を解析するため、システム構成を簡素化しつつ、術中超音波検査におけるワークフロー効率化をサポートする。
富士フイルムは、医療AI技術ブランド「REiLI」のもと、医療画像の診断支援、医療現場のワークフロー支援、そして医療機器の保守サービスに活用できるAI技術の開発を進めるとともに、医療機関にとって最適な提供方法・利用環境を実現することで、検査の効率化と医療の質の向上、人々の健康維持増進に貢献していく。
<3D 画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」について>
「SYNAPSE VINCENT」は富士フイルムの画像認識技術を生かして、CTやMRIなどの断層画像から高精度な3D画像を描出し解析する3D画像解析システムである。AI技術を活用して開発した各種解析機能を搭載しており、医療機関で画像診断やシミュレーションなどに広く活用されている。
*1 SYNAPSE VINCENT:販売名:富士画像診断ワークステーション FN-7941型 認証番号:22000BZX00238000
*2 AI(人工知能)技術のひとつであるディープラーニングを設計に用いた。導入後に自動的にシステムの性能や精度が変化することはない。
*3 オプション販売となる。詳細は同社営業担当まで。
*4 「連動ビューア」の使用には、SYNAPSE VINCENT肝臓解析を導入している必要がある。
*5 富士フイルム製の超音波装置・プローブにのみ対応している。詳細は同社営業担当まで。
*6 診断および治療は、医師が各種画像診断装置および内視鏡システムを用いて行う。
記
1.品名
SYNAPSE VINCENT Eye
オプションアプリケーション:「連動ビューア」「超音波フラッグAR」
(富士画像診断ワークステーション FN-7941の術場画像追従・重畳表示機能を集約したエディションである。)
販売名:富士画像診断ワークステーション FN-7941 型
認証番号:22000BZX00238000
2.発売日
2026年8月27日
▪問い合わせ
富士フイルムメディカル株式会社
マーケティング部
E-mail:shm-fms-hansoku@fujifilm.com
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