株式会社フィリップス・ジャパン(以下 フィリップス)は「2030年までに30億の人々の生活を向上させる」をビジョンに掲げ、健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち「もっと健やかな未来へ」をコンセプトとして、すべての人の健康に貢献していきたいと努めている。
少子高齢化や医師不足など日本の医療環境課題によりその環境が多様化する中、それに適応する医療診断機器が望まれている。フィリップスは、そんな日本の医療環境のニーズに対応するべく携帯型超音波診断装置の『Lumify(ルミファイ)』を2020年6月1日より販売開始する。
『Lumify』はコンパクトかつ多機能な携帯型超音波診断装置として、患者へのアクセスの早さはもちろん、これまで超音波診断装置としてフィリップスが培ってきた専門性の高い技術のトランスジューサを搭載している。このトランスジューサと接続するスマートデバイスにはコンパクトかつ頑丈性の高いデバイスを採用。加えてリアルタイムの画像共有の機能の『Reacts※1』を活用することで、手技に関係する医療スタッフ間のコミュニケーションを円滑にする。
『Lumify』はこれらの機能を備えて、災害や救急医療などで早いアクセスが望まれるプライマリケアから、麻酔や整形など広範囲の診断を必要とするポイントオブケア、さらに往診や在宅医療など場所にとらわれずに診断が求められるホームケアまでさまざまな患者の“ケア”のシーンに適した診断を患者へ提供することができる。
■Lumifyの製品特長
1)従来の性能を維持しつつかつ軽量化を追求したトランスジューサ
フィリップスの超音波診断装置で培った高い技術を踏襲したトランスジューサは各診断領域に合わせて3種類から選択が可能である。すべてのトランスジューサが140g以下と軽量化を追及した製品設計となっているため、より専門性かつ正確性が求められる超音波診断に適したトランスジューサである。
2)コンパクトかつ頑丈性のスマートデバイス
LumifyのスマートデバイスにはPanasonic社製のTOUGHPADを採用。
TOUGHPADはタブレットの落下の耐性※2および防塵・防滴性能※3も備えており、厳しい医療環境にも適応する頑丈性を持ち合わせている。また、可搬性および視認性の観点よりさまざまな活用シーンを想定して、スマートデバイスの大きさは2種類から選択が可能である。これにより、さまざまな患者のケアが必要となるシーンで安定した検査環境の提供をサポートする。
3)リアルタイム情報共有機能『Reacts』
Reactsは医療スタッフ間でリアルタイムに情報共有する機能である。共有できる情報としては、Lumifで撮像している画像、デバイスに搭載したカメラによる映像および音声、これに加えて各医療スタッフ間のデバイスで操作するポインターである。この機能は超音波診断のさらなる手技の向上のためのコミュニケーションに役立つ。
4)簡便な操作性
さまざまな医療スタッフが使用する超音波診断装置に求められるのは簡便な操作性。Lumifyはアンドロイドをベースとしたソフトウエアを使用することで術者は直観的かつ簡便に検査を行うことができる。
※1:ReactsはRemote Education, Augmented Communication, Training and Supervisionの略。
別途、INNOVATIVE IMAGING TECHNOLOGIES INC.社との契約が必要。本技術の提供には、各ユーザによるインターネット環境の構築が必要となる。
※2:MIL規格準拠試験に対応(Panasonic社検証)。
※3:IP65準拠の防塵・防滴試験に対応(Panasonic社検証)。
関連先リンク:https://www.philips.co.jp/
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