2025.05.20
エルピクセル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:鎌田富久、以下「エルピクセル」)は、クレアボ・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 CEO 兼社長:山田 理一、以下、「クレアボ」)が提供する心臓CT解析ソフトウェア「CoronaryDoc」1 について、パートナー企業の製品化・販売を支援する「EIRL AI パートナープログラム」を通じて、エルピクセルが販売を行うことに合意したことをお知らせする。エルピクセルが提供する画像診断支援AI「EIRL」シリーズとともに医療機関に提供することで、心疾患を対象とした検査における画像診断の包括的な支援を目指す。
クレアボは「大切な人へ、未来の医療を、共に。」という企業理念のもと、67カ国・地域130拠点2に展開する丸紅株式会社のグローバルネットワークから、AIを活用した新しい医療機器の発掘から医療機器製造販売承認・認証の取得、輸出入支援、機器の販売・流通におけるマーケティングに至るまで、包括的なソリューションを提供してきた。2022年3月には自社で胸部CT画像読影支援ソフトウエアの医療機器製造販売認証を取得した。現在では「CoronaryDoc」をはじめ、取扱い製品数を増やし6製品を国内販売している3。
一方、エルピクセルは「医療AIですべての人に健康な未来を」を掲げ、肺がんや大腸がんなど死因の上位を占める疾患を対象に画像診断支援AI「EIRL」シリーズを展開し、累計900施設以上の導入実績を有している。あらゆる部位・疾患に対応する画像診断支援AIを提供し、社会全体への普及を進めるためには、自社によるリソースだけでは限界がある。そこで、パートナー各社と連携することで社会実装を加速化し、医療の発展に寄与していく。
この度、「EIRL AI パートナープログラム」を通じて「CoronaryDoc」を提供することで、既存の胸部(X線・CT)・頭部(MRI・CT)・大腸内視鏡に加え、新たに心臓CTが対象となった。
なお、両社は2024年6月に販売提携契約を締結し、既にクレアボが有する販売ネットワークを生かし、EIRLシリーズの拡販を進めている4。
日本における心疾患は悪性新生物<腫瘍>に次ぐ第二の主な死因であり5、高齢化や生活習慣の変化に伴い、心不全患者数は現在の120万人から更に増加する6と推定されている。
クレアボが提供する「CoronaryDoc」では、CT装置の撮像データを、人手を介さずに画像解析が可能となり、約3分以内で心臓CTの画像処理をシステム側で実施し、診断に必要な画像や構造化レポートを保存することができる7。また、AIアルゴリズムは冠動脈領域の描出から、狭窄が疑われる部位やプラークの識別を行い、それらの情報を構造化レポートとして作成する。
高齢化に伴い心疾患患者は今後さらに増加し、CTによる正確な診断が求められる環境において、「CoronaryDoc」はワークフローの改善とデータ解析ツールとして活用いただくことが期待される。
▼解析例
※実際の製品の表示とは異なる場合がある。
エルピクセルは日本における診断支援AIのフロントランナーとして、自社で製品企画~データ収集~開発~薬事~販売まで一貫して行う体制を構築し、これまでに9製品の薬事承認・認証を取得・販売してきた。2024年1月には、これまで培った自社のノウハウを活用し、パートナー企業の製品化・販売を支援する「EIRL AI パートナープログラム」を発表した。
クレアボが提供する心臓CT解析ソフトウェア「CoronaryDoc」を「EIRL AI パートナープログラム」を通じて提供することで心臓領域への活用を広げ、既存のERILシリーズとともに各検査や健康診断における画像診断の包括的かつ効率的な支援を目指す。
【問い合わせ】
エルピクセル株式会社 広報室
TEL:03-6259-1713
Email:pr@lpixel.net
https://lpixel.net/
1.販売名:心臓CT画像解析ソフトウェア CoronaryDoc 製造販売認証番号:306ADBZX00046000
2.2024年4月1日時点。
3.2025年1月時点。トライアル含む。
4.2024年6月4日 「医療画像診断支援AI「EIRL」、クレアボ・テクノロジーズとの販売提携契約を締結」URL: https://lpixel.net/news/press-release/2024/11154/
5.厚生労働省、令和5年(2023)人口動態統計(確定数)の概況
6.Y. Okura, et al., Impending epidemic: future projection of heart failure in Japan to the year 2055, Circ. J. 72 (2008) 489–491, https://doi.org/10.1253/circj.72.489.
7.製品解析結果は必ず医師による確認を行うように。必要に応じて修正する必要がある。
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