株式会社日立製作所ヘルスケアビジネスユニットは、デジタルX線透視システムの新製品「CUREVISTA Open(キュアビスタ オープン)」を、4月10日から販売開始した。
本製品は、従来モデルで好評であったX線管装置とFPDから成る映像系ユニットが動く同社独自の2 WAY ARM(2ウェイアーム)を引き続き搭載している。加えて、被ばく低減と高画質の両立をめざした新世代画像処理エンジンや撮影範囲を設定するだけで簡単に撮影可能な長尺撮影アプリケーション、断層撮影アプリケーション、さらに嚥下造影検査などさまざまな検査が行いやすいSID※ 可変アームなどを搭載している。
消化器領域の検査だけでなく、整形外科、泌尿器科など、1台で多目的な検査や治療が可能なデジタルX線透視システムである。
■「CUREVISTA Open」の特長
1)検査や治療をサポートする2WAY ARM
映像系ユニットを縦・横・斜めに動かすことができる2 WAY ARMを搭載している。映像系ユニットを任意方向に動かせるため、検査や治療時にベッドや被検者を動かす必要がなく、安全性に配慮している。
2)新被ばく低減プログラム
透視画像の滑らかさを維持しながら被ばく線量を低減する被ばく低減プログラムを開発した。この被ばく低減プログラムはIntelliFRAMEなど13の被ばく低減技術で構成されている。
代表的な技術であるIntelliFRAMEは、フレーム間の動きを検出し、中間フレームを作成、補間する。照射するフレーム枚数を半分に設定しても2倍のフレーム枚数で透視画像を表示できるため、被ばく線量を半減できる。またIntelliFRAMEはフレーム枚数を倍増させるだけでなく、透視対象の動きを検出し、補正処理を行うことで、滑らかで明瞭な透視画像の描写が可能である。
3)使いやすさを向上させたGUIや多目的運用を可能にしたさまざまなアプリケーション
円滑な検査を支援するために、少ないクリック操作、目にやさしいカラーリングやコントラスト、直観的なアイコンなど人間工学に基づいたGUIを設計した。またX線透視システムは、主に胃や腸などの消化管領域の検査に使用されるだけでなく、泌尿器科や呼吸器科などさまざまな領域で使用されている。
整形外科領域で使用される長尺撮影は、適切な位置を決めるだけで、画像全体の濃度調整、スリットごとの接合処理、そしてリアルタイム逐次近似処理まで簡単に行うことができる。またSIDを変えられるX線管の支持アームにより、嚥下造影検査などが行いやすくなる。さらにX線管装置を180度回転(X線管回転)することができ、立位式の撮影台と組み合わせることで胸部撮影を行うことも可能である。
※ SID(Source to Image Distance):X線管と検出器までの距離
販売名:汎用X線透視診断装置 CUREVISTA Open
医療機器認証番号:第302ABBZX00032000号
販売価格:¥256,000,000~(税抜き)
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