島津製作所は、非臨床研究用の卓上型蛍光イメージングシステム「LuminousQuester NX」(ルミナスクエスター・エヌエックス)を国内で発売する。本製品は、小型検体を用いた創薬研究をサポートする卓上型の近赤外蛍光イメージングシステムである。
研究機関や大学病院、製薬業界での蛍光色素を用いた創薬研究では、「体内での薬物の分布とその経時的変化の検証」などの用途で、近赤外光イメージング技術が必要とされている。光に反応する蛍光色素を用いた試薬(蛍光試薬)をマウスなどの検体に投与し特殊な光を照射すると、蛍光試薬が反応を起こす。その蛍光反応を画像化して検体内での薬の分布状態などを観察する。
この目的のために、同社は近赤外光イメージングシステム「LuminousQuester NI」(ルミナスクエスター・エヌアイ)を創薬研究者に販売してきたが、より小型で実験室での取り扱いが容易なシステムが求められていた。今回発売するLuminousQuester NXは、LuminousQuester NIの特長である、室内照明下での自由度の高いイメージングを維持しつつ、実験室の卓上で使用することを可能にしたシステムである。
同社は従来より近赤外光イメージング技術を有しており、がん光免疫療法の研究(※)への取り組みも進めてきた。2003年から、米国国立衛生研究所 小林久隆主任研究員(関西医科大学光免疫医学研究所所長)との共同研究や、国立がん研究センター東病院における共同研究等に取り組んでいる。
今後も、同社は光イメージング技術を用いて、創薬研究の効率化や、医薬品の安全性評価の精度向上に貢献していく。
※本装置は医療機器ではない。治療や診断目的には使用できない。
卓上で、小型サイズの動物を処置しながら撮影・計測することが可能である。また、独自の光学フィルタを採用することで、室内照明下で撮影・計測することができる。
検体に合わせてカメラ位置や向きを調整して使用することが可能である。視野サイズも被写体の全体から局部、組織まで、様々な視野サイズに対応した撮影・計測ができる。
外部光源と接続して使用する本システムは、外部光源との連携オプションを使用することでより幅広い研究をサポートする。観察光の短時間照射により薬剤の集積を静止画で観察したり、治療光の連続照射により薬剤の反応を動画で観察するなど、光照射と同期した撮影・計測が可能になる。
| 希望販売価格 | 990万円(税込み) |
| 販売目標 | 2026年度末までに国内20台 |

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