2025.04.04
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、1台で動画と静止画の撮影が可能な透視機能付きX線画像診断システム「CALNEO Beyond(カルネオ ビヨンド)」(新機能搭載モデル)を富士フイルムメディカル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川原 芳博)を通じて2025年6月2日より発売する。
本製品は、2023年4月に1台でX線透視撮影と一般X線撮影の両方に対応するシステムとして発売した「CALNEO Beyond」の新機能搭載モデルである。今回新たに床走行タイプのX線管支持装置と立位スタンドの組み合わせによるX線立位透視撮影が可能となり、また、ワークフローを改善するため、電動絞りや液晶タッチスクリーンを新たに搭載した。
富士フイルムは、2025年4月11日~13日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「2025国際医用画像総合展(ITEM2025)」に「CALNEO Beyond」(新機能搭載モデル)を出展する。
一般X線撮影は、胸部・腹部をはじめ膝や股関節などさまざまな部位の検査に用いられていることから検査数が多い一方、X線透視撮影は、胃バリウム検査などに利用されるが、内視鏡検査の拡がりを受けて、同撮影での検査数は減少傾向にある。そのため、中小病院やクリニックでは、透視室を一般X線撮影室に置き換えたいというニーズがある。しかし、嚥下造影検査など、X線透視撮影での検査もある一定の需要があるため、稼働率が低くても透視室を一般X線撮影室に置き換えるのは難しいという課題があった。
これらの課題解決に向けて、富士フイルムは、2023年4月にX線透視撮影と一般X線撮影の両方に対応する「CALNEO Beyond」を発売。胃バリウム検査や嚥下造影検査などに利用される透視室の低稼働率に悩んでいた医療機関から好評を得ている。
今回発売する「CALNEO Beyond」(新機能搭載モデル)は、中小病院やクリニックのさまざまな撮影室の環境やご予算にお応えし、床走行タイプのX線管支持装置と立位スタンドの組み合わせで、嚥下造影検査などのX線透視撮影が可能となった。ひとつの装置で行える検査の幅を広げるため、検査室の効率的な運用を実現する。
富士フイルムは、ユーザーニーズに応える幅広い製品・サービスの提供を通じて、検査の効率化と医療の質の向上に貢献していく。
記
X線透視撮影装置 CALNEO Beyond(医療機器認証番号:第305ABBZX00007000号)
2025年6月2日
(1)床走行タイプのX線管支持装置と立位スタンドでもX線透視撮影が可能
従来の「CALNEO Beyond」は、立位スタンドでX線透視撮影を行うためには、天井走行タイプのX線管支持装置との組み合わせでのみ可能だったが、今回、新たに床走行タイプと立位スタンドの組み合わせによるX線透視撮影が可能となった。これにより天井走行タイプの設置が困難な場合でも床走行タイプによる嚥下造影検査が行えるようになった。
(2)電動絞りや液晶タッチスクリーンを備えた新型天井走行支持機
新たに電動絞りや液晶タッチスクリーンを備えた新型天井走行支持装置(オプション)を搭載したことにより、ポジショニングの際、アナトミカルプログラムに連動した照射野範囲を自動設定*1できるため、関心領域をすぐに撮影できる。照射野サイズを変更したい場合は、液晶タッチスクリーン上の照射野サイズ選択ボタンにより自動的に選択したサイズに変更できる。本操作は遠隔操作室でも可能であり、直接手技を行わない医療従事者の被ばく低減につながる。
また、天井走行支持装置*2の各種ケーブルは従来のジッパーチューブをなくし、天井レールに沿ってまとめることが可能となったことで(キャタピラ化、オプション)、障害物との接触を軽減できるため、支持器操作に集中できる。
*1 操作者の確認が必要。場合によっては確認後条件を調整する必要がある。
*2 天井走行タイプのX線管支持装置 “SX-A300”(オプション)使用時。
レール長に制限あり。
(販売名:「X線管保持装置 SX-A300」(製造販売届出番号:14B1X10022B00001号))
(3)X線コントロールパネルと画像処理を同一画面表示
ワークフロー向上を目的に、X線照射条件設定などを行うコントロールパネルと画像処理を同一の画面に表示。操作室および検査室にある画面でオーダーと術式・条件の確認や変更が可能となった。
また、従来は外部録画装置が必要であった透視録画についても、本体内蔵HDDに直接録画が可能となった。(オプション)
▪問い合わせ
富士フイルムメディカル株式会社
マーケティング部
E-mail:shm-fms-hansoku@fujifilm.com
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