2025.01.06
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、超音波診断装置「ARIETTA(アリエッタ)」シリーズ用のプローブとして、フレキシブルな操作性と高画質を実現した腹腔鏡下リニアプローブ「L43LAP プローブ」を、富士フイルムメディカル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川原 芳博)を通じて1月6日より発売する。
腹腔鏡下手術は、身体への負担が少ない低侵襲の術式として、さまざまな臓器に対し適用が拡大している。術中超音波検査は、視野の限られた腹腔鏡下切除術において、病変とその周囲の関係を把握するために用いられている。対象臓器に直接プローブを当てることで高精細な画像を得ることができるため、多くの医療現場でより精度の高い腹腔鏡下手術を実現するために利用されている。
今回発売する腹腔鏡下リニアプローブ「L43LAP プローブ」は、富士フイルムの内視鏡スコープの設計・製造技術を応用した短湾曲機構と、片手操作が可能なハンドル設計でフレキシブルな操作性を実現する。また、新たに穿刺孔を備え、穿刺、アブレーションに対応可能である。フルフォーカス機能であるeFocusing(*1)や微細な血流情報を表示するDetective Flow Imaging (DFI)(*2)にも対応しており、手術の精度向上をサポートする。
富士フイルムは、今後も独自技術を生かし、医療現場のニーズに応える幅広い製品・サービスの提供を通じて、さらなる医療の質・効率・安全性の向上、人々の健康の維持・増進に貢献していく。
記
腹腔鏡下リニアプローブ L43LAP プローブ
販売名:L43LAP プローブ
認証番号:306ABBZX00039000
2025年1月6日
(1)フレキシブルな操作性の実現
富士フイルムの内視鏡スコープの設計・製造技術を応用することで短湾曲機構を実現した。先端部に新たに穿刺機構を備えながら、従来(*3)よりもシャフトを長く設計しつつ、市販の滅菌トレイに入るサイズを実現した。
操作部は片手操作が可能なようにコンパクトに設計されており、グリップの安定性も保たれている。硬すぎず柔らかすぎない快適な操作性のレバーにより、先端部は上下・左右にそれぞれ最大110°まで湾曲する。さらに、2つのレバーを組み合わせることで、従来(*3)ではアプローチが困難だった方向の画像を得ることができ、病変の描出を容易にすることが期待される。
探触子先端部に2つの穿刺孔が設けられている。これにより、先端側と湾曲部側の2方向から穿刺が可能である。
湾曲部側の穿刺孔は腹腔外で取り付けが可能な穿刺アダプタに対応しており、穿刺ラインの表示も行える。
先端部は、腹腔鏡下において位置や向きを把握しやすいようにデザインされている。アシストライン(*4)により超音波画像と腹腔鏡画像の間でターゲットの境界位置を明瞭にし、切除ラインの検討等に役立つ。
(3)豊富な機能・アプリケーション
フルフォーカス機能であるeFocusingや広い視野を確保できるトラペゾイド表示、微細な血流情報を表示するDetective Flow Imaging(DFI)に対応した。これらの機能・アプリケーションにより、簡便に高精細な画像を提供する。
*1 eFocusing:S/Nの改善とフォーカス依存性の低減を実現する超音波の送受信技術である。被検者依存が少なく、浅部から深部まで均一な画像を得ることができる。
*2 Detective Flow Imaging(DFI):従来(*3)描出困難であった低流速の血流を表示するイメージング技術である。微細な血流をより高分解能に感度よく描出する。
*3 同社従来品
*4 アシストライン:プローブヘッドの目盛と一致したラインをBモード上に表示し、マーキングをサポートする。
※ 記事の内容は発表時のものである。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がある。
※ 各アプリケーションの対応装置等は、下記問い合わせ先まで。
▪問い合わせ
富士フイルムメディカル株式会社
マーケティング部
E-mail:shm-fms-hansoku@fujifilm.com
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