2025.01.06
内視鏡の画像診断支援AI(人工知能)を開発する株式会社AIメディカルサービス(本社:東京都豊島区、代表取締役CEO:多田 智裕、以下「AIM」)は、同社のAI医療機器「内視鏡画像診断支援ソフトウェア gastroAI-model G」(承認番号:30500BZX00297000)が、日本経済新聞社の「2024年日経優秀製品・サービス賞 スタートアップ部門賞」を受賞したことをお知らせする。
このたび「2024年日経優秀製品・サービス賞 スタートアップ部門賞」を受賞したAI医療機器「内視鏡画像診断支援ソフトウェア gastroAI-model G」は、内視鏡検査中に肉眼的特徴から生検(*1)等追加検査を検討すべき病変候補を検出し、医師の診断補助を行うソフトウェアである。
内視鏡システムの内視鏡ビデオ画像プロセッサから汎用コンピュータに入力された病変候補画像を基に、肉眼的特徴から生検等追加検査を検討すべき病変候補である可能性を推定する。また、本ソフトウェアが生検等追加検査を検討すべき病変候補の可能性があると推定した場合、内視鏡表示エリア内に矩形表示により医師に注意喚起及び診断補助を行う。
「日経優秀製品・サービス賞」は毎年1回、特に優れた新製品・新サービスを表彰するもので、1982年に「日経・年間優秀製品賞」として始まり、1987年(第6回)から現在の名称に変更した。
今回で43回目を迎える。ノミネートは公募によらず、日経が独自に候補となる製品・サービスを選定し、秋の本審査委員会で約40点の受賞製品・サービスを決定。
「早期がんの発見に寄与する技術であることや、オリンパスや富士フイルムと両方の製品に対応しており、幅広い適用ができる点」をご評価いただいた。
「日経優秀製品・サービス賞」特集ページ
https://www.nikkei.com/edit/news/special/newpro/2024/index.html
このたびの「2024年日経優秀製品・サービス賞」において、当社の内視鏡画像診断支援AIがスタートアップ部門賞を受賞できたことを大変光栄に思います。本アワードの受賞は、当社が「世界の患者を救う~内視鏡AIでがん見逃しゼロへ~」というミッションの達成に向けてこれまで取り組んできた研究開発の結果であり、関係者の皆さまのご支援とご協力によるものです。
胃がんは日本において毎年10万人以上の方が罹患し、およそ4万人の命を奪っている深刻な病のひとつです。内視鏡検査は、胃がんを早期発見するための有効な手段で、ステージIで発見することができれば、5年相対生存率は95%以上とされています。一方で、例えば胃炎に似た胃がんなどは、経験の浅い医師はもちろん専門医でも見逃してしまうことがあるほど、早期胃がんを発見することは難しいです。
医師とAIがともに内視鏡検査を行うことで、病気の見逃しや医師の負担を減らしたいという思いで2016年から内視鏡AIの研究開発に取り組んできました。
今回の受賞を励みにさらなるAIの性能向上とイノベーションの創出を通じて、がんの見逃し低減や、内視鏡検査の質の均てん化(*2)に寄与していく所存です。
「世界の患者を救う~内視鏡AIでがん見逃しゼロへ~」というミッションのもと、内視鏡AIを、日本だけでなく世界の臨床現場に届ける。消化器内視鏡は国内メーカーが世界をリードしており、また国民皆保険等の背景もあり日本には高品質で大量のデータが蓄積されている。今後は、臨床現場のさらなる課題解決に向け、内視鏡AIの機能拡張やさらなる精度向上、対象器官の拡大に向けた研究開発を加速していく。
AIメディカルサービスは「世界の患者を救う~内視鏡AIでがん見逃しゼロへ~」をミッションに掲げる、医療AIスタートアップ企業である。内視鏡医療は日本が最先端であり、質・量ともに世界最高水準のデータが蓄積されている。同社はそのデータを生かして内視鏡AI研究を行っており、現在では国内外140施設以上の医療施設と共同研究・製品開発を進めている。同社は内視鏡AIを医療現場にいち早くお届けすることで、がんの見逃しを減らし、世界の患者を救うことを目指している。
*1 「生検」とは、病変等が見つかった場合に、組織の一部を採取し顕微鏡でその組織の状態を観察することを指す。
*2 医療技術等の格差の是正を図ることを指す。
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