オリンパス株式会社(以下、オリンパス)は、オリンパスグループのOdin Vision社(オディン・ビジョン社、本社:英国ロンドン)が開発した、大腸内視鏡検査において病変の疑いがある部位を検出し、医師のサポートをする内視鏡画像のコンピューター支援検出(CADe)システム「CADDIE(キャディー)」が、米国食品医薬品局(FDA)より510(k)認可を取得したことを発表する。
Odin Vision社はオリンパスが2022年に買収を発表したスタートアップ企業で、内視鏡画像診断に関する革新的なクラウドベースのAI技術を保有している。このクラウド型AI技術をいかし、「CADDIE」が開発され、医師が質の高い患者ケアを提供できるようサポートする。またクラウド技術により、遠隔からAIのソフトウエアをアップデートできることも特徴である。オリンパスグループにとって、「CADDIE」が初めてのクラウドベースの大腸内視鏡検査に対するCADe製品となる。
大腸内視鏡検査の精度や効率性を高めることは、オリンパスが取り組む医療用内視鏡の新たなソリューション「インテリジェント内視鏡医療エコシステム」でめざす目標の一つである。今回の認可取得により、「インテリジェント内視鏡医療エコシステム」の実現に向けた取り組みを引き続き進めていく。
「CADDIE」は、大腸内視鏡検査の映像をリアルタイムで解析し、病変の可能性が疑われる部分を医師に知らせる。医師はその部分を確認し、医学的判断に基づき、病変であるかの診断を行う。なお、「CADDIE」は、医師が患者に対して行う診断行為を置き換えることを目的としていない。また、内視鏡検査の一次的解釈、医学的診断、治療計画の根拠とすることを意図したものでもない。
「CADDIE」は、日本国内では医薬品医療機器等法未承認の製品である。
OCAが2024年9月5日(米国時間)に発表した英文プレスリリースを参照。
オリンパスは「私たちの存在意義」として掲げる、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現を目指している。世界をリードするメドテックカンパニーとして、私たちは医療従事者の方々と共に、病変の早期発⾒、診断、そして低侵襲治療に役立つ最適なソリューション・サービスの提供を通じて対象疾患における医療⽔準の向上に貢献していく。創業から100余年、オリンパスはこれからも世界中のお客様に最適な価値をもたらす製品を提供することで、社会への貢献を目指す。詳しくはオリンパスの公式サイト(www.olympus.co.jp)ならびにX(@Olympus_Corp_JP)を参照。
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