キヤノンメディカルシステムズ株式会社 は12月17日(日)、「画論The Best Image」を開催した。31回目となる今回も昨年同様、現地(KITTE丸の内)とオンラインとのハイブリッド開催で行われた。
「画論The Best Image」は同社最大のイベントであるが、診断・治療に必要な画像のクオリティはもとより、被験者へのメリット、テクニックの創意工夫など、クリニカルバリューを総合的に判断し、「画像診断技術の発展と医療への貢献に役立つ画像」として、多くの施設で共有する試みを1993年より続けている。
CT、MR、超音波の各部門に分かれて応募者が最終審査プレゼンテーションを行い、審査員からの質問に答え、日頃の“修練”を競った。その後、審査員の最終審査を経て各部門の賞が決定された。
また、「ラジエーションハウスが魅せたかった画論の世界」と題して、五月女 康作 先生(福島県立医科大学 保健科学部診療放射線科学科 准教授)による特別講演も行われた。
各部門の最優秀賞、および各賞施設は以下の通り。
・1~160列部門
伊万里有田共立病院
『X線陰性胆石検出を目的とした差分画像』
・1~160列(心血管)部門
植月医院
『下肢閉塞性動脈硬化症疑い』
・Aquilion Precision部門
藤田医科大学病院
『Woven EndoBridge Deviceによる動脈瘤治療後のデバイス内造影剤流入の鑑別』
・1.5テスラ以下部門
自治医科大学附属さいたま医療センター
『分枝膵管型IPMN』
・3テスラ部門
杏林大学医学部付属病院
『前立腺がん疑いにおける1mm thin slice T2WIの有用性』
・腹部部門
飯塚市立病院
『超音波検査による門脈ガス血症症例の責任病変同定および手術適応診断』
・乳腺・甲状腺・表在部門
羽島市民病院
『機能的喉頭超音波検査が音声障害診断の一助となった声帯粘膜下腫瘍の1例』
・心臓部門
国立循環器病研究センター
『心臓腫瘍内の血流を心エコーで評価できた症例』
同発表式の締めくくりとして、キヤノンメディカルの代表取締役社長・瀧口登志夫氏が登壇した。
瀧口社長は、画論に参加いただいた皆様とのパートナーシップから、臨床のニーズを正しく捉え、知恵やノウハウ、テクニックを私たちの製品や機能、サービスに展開し、それらを利用いただくことで、再び尊い命を守る医療に貢献できると述べた。このサイクルを、画論を通じて循環させることで、皆様からお示しいただいた臨床応用を広く世界にお伝えして、新たな医療の発展に寄与していく。
また、最新のAI技術などの活用も推進していき、見落としの防止と効率化を図る読影支援ソリューションや、ワークフローを支援する新たな自動化技術などさまざまな技術を、AI技術と融合させる形でソリューションとして提供していきたいと意欲を示した。
次回「画論32th The Best Image」は、2024年12月15日(日)の開催を予定している。
▪問い合わせ
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
https://jp.medical.canon/
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