富士フイルムメディカル株式会社は、医師の画像診断ワークフローを支援するAIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer(シナプス サイ ビューワ)」※1の新バージョン「SYNAPSE SAI viewer Ver2.3」を、7月31日より提供開始する。
2019年に発売を開始した放射線科向け読影ビューワ「SYNAPSE SAI viewer」は、AI技術※2を用いて医師の読影業務の効率化を図るビューワとして、肺結節検出プログラム※3や肋骨骨折検出プログラム※4等を中心とした胸部向け読影支援機能を搭載してきた。
V2.1以降では、画像解析機能の対象部位を胸部から腹部領域へと拡大して、機能の拡充を進めている。
最新バージョンでは、周辺と比較して高吸収/低吸収な領域を強調表示するSAIフィルタ機能が肝臓の非造影画像に対応した。さらに、いくつかの既存機能の改良を行った。主な機能は以下となる。
画像上で周辺と比較して高吸収/低吸収な領域を強調表示する機能であるSAIフィルタが、肝臓非造影画像にも対応した。所見文候補作成機能を合わせることで、関心領域の場所や大きさなどの計測値情報を自動入力できるため、レポーティングの負荷を軽減する。
経過観察(フォローアップ)においては、画像所見にフォロー対象のサイズの増減を記載するが、経過観察に活用可能な、肺結節性状分析機能の過去比較文が利用可能となった。SYNAPSE SAI viewerは、肺野領域に対して、呼吸ズレを加味した位置合わせを行ったのち、前回の病変と今回の病変の対応付けを行っている。
前回検査と比較した変化を自然言語処理により文章に変換し、レポーティングの負荷を軽減する。
富士フイルムは、AI技術ブランド「REiLI」のもと、AI技術の医療における活用の幅を広げることで、医療画像診断支援、術前シミュレーションの支援、医療現場のワークフロー支援などに取り組んでいく。
※1 SYNAPSE SAI viewerは以下の医療機器を含む製品の総称。
SYNAPSE SAI viewer用 画像表示プログラム
販売名:画像診断ワークステーション用プログラム FS-V686型
認証番号:231ABBZX00028000
SYNAPSE SAI viewer用 肺結節検出プログラム
販売名:肺結節検出プログラムFS-AI688型
承認番号:30200BZX00150000
SYNAPSE SAI viewer用 画像処理プログラム
販売名:画像処理プログラム FS-AI683型
認証番号:231ABBZX00029000
※2 AI技術のひとつであるディープラーニングを設計に用いた。導入後に自動的にシステムの性能や精度が変化することはない。
※3 SYNAPSE SAI viewer用 肺結節検出プログラム
販売名:肺結節検出プログラムFS-AI688型
承認番号:30200BZX00150000
※4 SYNAPSE SAI viewer用 肋骨骨折検出プログラム
販売名:肋骨骨折検出プログラム FS-AI691型
承認番号:30300BZX00244000
■品名
SYNAPSE SAI viewer 用画像表示プログラム
販売名:画像診断ワークステーション用プログラム FS-V686型
認証番号:231ABBZX00028000
■提供開始時期
2023年7月31日
▪問い合わせ
富士フイルムメディカル株式会社
マーケティング部
TEL:03-6419-8033
https://www.fujifilm.com/fms/ja

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