株式会社Medi Face(以下「Medi Face」)と北海道大学病院 医療AI研究開発センター(以下「北海道大学」)は、「精神科疾患・神経内科疾患における顔動画・音声・脳画像のAI解析」に関する共同研究を2023年4月より開始した。
本研究では、精神科疾患や神経内科疾患の患者と健康成人を対象に、表情・音声・発話内容、脳MRI画像などの複数のバイタルデータを取得し、それらをクロスモーダルにAI解析することで、疾患に特徴的なデータを抽出し、非侵襲的な早期診断法の検討を行っていく。
具体的には、大学病院や提携クリニックにおける入院患者や外来患者から、「表情」「声」「発話内容」のデータと、「脳MRI画像」などの既存のバイオマーカーを取得し、コントロール群との比較を行い、Medi FaceのAI技術を組み合わせながら、疾患に特徴的なデータの抽出を検討する。
また、将来的にはAI技術の精度を向上させ、精神科疾患や神経内科疾患におけるAIクロスモーダル解析による疾患推定等の分析についても、研究を予定している。
Medi Faceが独自に開発しているAIでは、「表情」「声」「発話内容」をかけ合わせて分析をしており、患者の負担に配慮して身体的な侵襲度を可能な限り低くした形でデータ採取を行う。
このAI技術に関して、北海道大学病院医療AI研究開発センターと共同で研究することで、侵襲性を抑えた早期診断法の開発を目指している。
また、今回の共同研究は日本国内で行うが、海外におけるサービス拡大も準備中であり、これを踏まえ、人種による差異や人種によらないデータ構造にも着目していく。
COVID-19による世界的なパンデミックを通して、各国でうつ病をはじめとした精神疾患の患者数は倍増した。特に日本国内には、潜在患者という形で実際に症状に困っていても医療機関へ受診することができずにいる人々が多数いると言われている。
そこで、デジタル技術を活用することで、精神科疾患や神経内科疾患などの兆候を早期に察知し、データ活用により適切な医療に繋げることができるのではないかと考え、本共同研究に至った。
▪問い合わせ
北海道大学病院 医療AI研究開発センター
https://ai.huhp.hokudai.ac.jp/
株式会社Medi Face
https://medi-face.co.jp
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