株式会社タナックは、今回日本人・アジア人の骨格形状と骨の質感をリアルに再現した模擬骨(名称:TANACBONE)の販売を開始した。
従来の模擬骨は、形状・硬さともにヒトの骨と大きな相違があり、医療従事者が納得のいく使用感を得ることが難しい状況であった。
この課題に対して当社では、国立研究開発法人産業技術総合研究所との力学試験や、山口大学・岐阜大学との共同研究を経て製品化に成功した。
本製品は医療教育への貢献のみでなく、インプラントの評価、医療トレーニングやシミュレーション、手術器具の開発などへの大幅な活用が期待できる。
従来の模擬骨は海外製が多く、「サイズが大きい」、「質感が硬い」といった問題があった。同社は日本人・アジア人のデータから形状を忠実に再現し、大学での製品評価を得て、これらの問題を解決し、ニーズが高い脊椎や大腿骨を中心に製品ラインナップを揃えた。
世界のヘルスケア・医療部門向けシミュレーションの市場規模は予測期間中15.1%の年間平均成長率で推移し、2021年の17億米ドルから、2026年には34億米ドルの規模に成長すると予測されている。
同社は1996年に創業し、岐阜県内の工場で医療機器部品、美容ヘルスケア製品を主に製造している。医療トレーニング事業は、新たな事業の柱として2010年より事業開始した。
当初は臓器や皮膚、血管モデルを製作していたが、2014年より販売していた獣医練習用模擬骨の質感が好評で、ヒト骨への転用を求める声が高まったことから、2018年より産業技術総合研究所と医療分野における手術練習や力学試験での普及を目指した研究を開始した。
その結果、2022年3月に、JIS T0311『金属製骨ねじの機械的試験方法』において力学試験用模擬骨の力学特性と、その評価試験方法が掲載された。
同社ECサイト内で専用ページ「TANACTRAINING(タナックトレーニング)」を開設し、医療機器メーカや医療施設等への納入を順次開始する。
また、TANACBONEと併行して、学会や医療セミナーで多くの実績がある縫合用皮膚モデルや血管、臓器の自社製品販売を行う。今後、日本国内のみでなく、成長が見込まれるアジア圏への輸出も進めていく。
販売開始日:2022年11月10日
販売先:タナックホームページ 自社ECサイト 医療トレーニングモデル
TANACTRAINING(タナックトレーニング)
URL: https://www.tanactraining.com
販売先:タナックホームページ 自社ECサイト 模擬骨モデル
TANACBONE(タナックボーン)
URL: https://www.tanacbone.com
▪問い合わせ
株式会社タナック
https://www.k-tanac.co.jp
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