2022.07.12
富士フイルムヘルスケアは7月8日、超音波診断装置のイベント「DeepInsight in AQUA PARK品川」を開催した。販売代理店を対象にしたもので、4月に発売された「ARIETTA 850 DeepInsight」、「ARIETTA 650 DeepInsight」の新機能の説明会であった。
会場となったアクアパーク品川は水族館であり、家族も参加できるという日本では珍しいイベントとなった。
超音波診断装置の原理的かつ宿命的な課題であった「画像ノイズ除去」を、AIを用いて実現する技術を開発した同社は、この技術を搭載する装置のブランド名を「DeepInsight」とした。
「4月に発売された“ARIETTA 850 DeepInsight”、“ARIETTA 650 DeepInsight”は、これまでの超音波装置をひと世代前のものにするほどのインパクトを臨床現場にもたらすという自信作であり、超音波ビジネスを大きく変えていく契機にして、チャレンジを進めていきたい」と、首都圏営業部の齋藤秀満氏は力を込めていた。
また、超音波診断装置の普及拡大は、一方で低価格化をもたらしている。『コモディティ化と言われるものですが、ある意味では産業の縮小を招くことにもなります。“DeepInsight”の高画質による臨床的価値の差別化で、この流れにあらがって参ります』と、加えた。
この新機能“DeepInsight”により、これまで区別が難しかったスペックル信号と電気ノイズを高い精度で区別し、ノイズだけを適切に除去することで、体内深部の診断においても、鮮明な画像を提供できるようになった。
その臨床画像は、実機展示された“ARIETTA 650 DeepInsight”で、来場者に示されていた。また、その臨床的、経営面の価値についての基調講演が用意されていた。
演者は、株式会社ピーディーエスの渋谷一敬社長。東京、神奈川、埼玉、千葉、一部東北地方で、超音波検査支援サービスを展開している。
現状の医師の教育研修体制からみても、超音波の診断技術を身に着けスキルアップを図る環境にはなく、開業時に超音波診断装置を用意されても、使いこなすまでには多くの時間を必要とすることなど、解説されていた。
ノイズの除去された鮮明な画像が得られることは施術者に福音であり、初心者にとっても超音波の魅力を増幅する大きな力になるのではないだろうか。
水族館という非日常空間をイベント会場に選定したのは、深部の小さな魚もよく見える水族館と重ね合わせて表現できるのではと考えたようである。販売パートナーに共感いただきたいとの主催者の思いは、達することができたであろう。
▪問い合わせ
富士フイルムヘルスケア株式会社
https://www.fujifilm.com/fhc/ja
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